そもそも、SMAPのメンバーで俳優として最初に脚光を浴びたのは、キムタクであった。月9の帝王とも呼ばれた時期があり、多くのドラマで高視聴率を記録した。当初、草なぎは、俳優としては決して目立った存在ではなかった。
しかし、その後、草なぎは猛追。過去に演出家のつかこうへい氏から、「大天才」「俺の想像を超えてた」とコメントされたほど、演技の評価が高い。映画監督のタカハタ秀太は「超一流」と太鼓判。女優で演出家の渡辺えりは、「天才的な人ですね」と称えている。他にも業界内では脚本家の橋田壽賀子、宮藤官九郎、三谷幸喜が草なぎを大絶賛している。いつしか、SMAPのメンバーの中では、俳優として抜群の評価を得るようになった。そんな草なぎ、キムタクへは特別な思いもある。
「今回の解散騒動で解散を頑なに主張した香取慎吾ともっとも親しいのが草なぎ。キムタクとは真っ向から対立する形となっている。心情的に草なぎは、キムタクだけには負けたくないという気持ちがあるようです」(業界関係者)
バラエティ番組では非常に温厚でおとなしく、また少し天然な雰囲気もある草なぎだが、実はSMAPでもっとも武闘派のメンバーとも言われることもあり、非常に熱い人間だ。「負けたくない」との思いは強いという。
ドラマの視聴率の低迷が話題になることがある現状で、この草なぎの強い思いが、業界のカンフル剤になるかもしれない。