ローカル開催はほとんどの12Rが3歳上500万。1000万では頭打ちでクラス落ちしてきた馬や500万が終いの住処(すみか)のような高齢馬。また3歳でまだ夢多き馬。長い療養生活から尻を叩かれるようにして復帰してきた馬。地方から転入して中央でひと花咲かせようとしている馬。まさに江戸長屋の寄合所帯といった様相です。
ただ、キラッと光る素材はいるもので、福島の12Rに、4歳牝馬のリトルディッパーと、3歳牡馬のタマモハーバーが参戦してきました。リトルはキャリアが10戦で、朱竹賞3着、春菜賞2着、黄梅賞3着。昨春は大いに期待されたものです。そして、タマモは今年1月のデビュー戦、1番人気で6馬身の独走。時計がダ1200メートル1分10秒9でド肝を抜いたものですが、以後、別の馬のような不振ぶり。さあ、この2頭には、いま再び大きな夢が広がります。
さて「ラジオNIKKEI賞」。過去4年で3連単は9万円台に、10万円台が2発。そして20万円台。人気馬同士の決着はあり得ないという傾向です。
今年も波乱含み。まず、イコピコの57キロのハンデは重すぎ。GI4着のマイネルエルフが56キロ。弥生賞3着のモエレエキスパートの55キロと比較しても、重賞未経験のイコピコのハンデは合点がいきません。
あとは、馬場状態がカギですが、先に行く馬がそろって緩みのない流れになりそう。で、狙ったのがイネオレオ。
GI馬リトルアマポーラの半弟。2走前の青葉賞が4番人気で5着。優勝したアプレザンレーヴと0秒3差。2着馬と0秒1差の大接戦。前走の白百合Sは超スロー。位置取りが最悪だったものの、後方から内をこじ開けるように肉薄。ラスト3Fはメンバー中最速の33秒5。この勝負強さ、このパンチ力が魅力です。重馬場のゆきやなぎ賞を圧勝したように道悪の実績もバッチリ。直線一気に差し切るとみました。