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受信料裁判と予算対策 NHK紅白舞台裏「半沢直樹」超え指令(2)

 それにしてもなぜ、今回に限りNHK上層部は国民的番組の紅白歌合戦にまで目標の視聴率を設けたのか。
 背景に見え隠れするのは来年1月24日で任期切れとなる松本正之会長の後任として発表された、日本ユニシスの前社長で特別顧問の籾井勝人氏の意向が反映されているからだという。
 「記者会見でも籾井氏はNHK経営の屋台骨となる受信料徴収問題についても触れ、国民全員からの徴収案をぶちまけた。現在、NHKの受信料総額は約6300億円。そのうち3000億円以上(民放の約3倍)を番組制作費が占めているのです。国民全員から受信料を徴収するためには、番組視聴率が最終的に問われることになる。『見ているんだからお金を払え』という至極わかりやすい論理です。中でも、看板である紅白が仮に民放テレビ局に視聴率競争で負けでもしたら、それこそこの計画がとん挫しかねない」(NHK事情通)

 '05年、NHK不祥事による受信料不払い・解約騒動が起きたのは記憶に新しいが、受信料の支払いを巡っては、NHK側が提訴する事態に発展しており裁判でも判決が分かれている。
 昨年12月18日、9年以上も受信料契約を拒み続ける東京都の女性に受信料約26万円の支払いを求めた控訴審判決があった。
 東京高裁は「契約の成立には、NHKからの契約申し込みと受信者による承諾という双方の意思表示が必要」として、女性に対し契約を結んだ上で、全額支払うように命じた。しかし、昨年10月には東京高裁の別の裁判部で「NHKが契約を申し込めば、受信者が承諾の意思表示をしない場合でも、2週間が経過すれば契約は成立する」という異なる見解の判決を下している。
 「NHKとしては、契約する際、承諾が必要か否かというのは重大なポイントです。裁判の判決も分かれているのですから、今後の受信料請求訴訟にも大きく関わってくる。やはり、同時並行で良い番組を制作して受信料を払ってもらうというスタンスを国民向けにアピールしたいところ」(前出・NHK担当記者)

 また、視聴率でいえば看板の大河ドラマが2年連続で惨敗している。'12年『平清盛』(松山ケンイチ主演)の平均視聴率12.01%は最低を記録、'13年『八重の桜』(綾瀬はるか主演)は同14.6%でワースト4位。今年の『軍師官兵衛』(岡田准一主演)は失敗が許されない。
 「バカ高い制作費をかけた結果、低視聴率では批判が出でくるのは当然です。国民、政治家から“予算を削れ”とバッシングに晒されかねない。その意味でも紅白に平均視聴率42.2%超えという高いハードルが課せられたのでしょう」(スポーツ紙記者)

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