しかし、一般的には芸人は、アイドルより格下。アタックしても玉砕されるのが常だった。そして今も、まったく勝率を上げられない非モテ芸人がいる。トレンディエンジェル・たかしだ。彼の場合は、アイドル業界で悪評が高いようだ。事情通の構成作家は言う。
「最近は平成ノブシコブシの徳井(健太)さんや安田大サーカスのクロちゃんなど、大のアイドル好きを仕事につなげて、ライブの司会をする人が増えています。同じくたかしさんもそうですが、彼の場合はひと味違う。アイドルウケが悪く、要注意人物だそうです。元でんぱ組.incの最上もがさんも、いい印象を抱いていないそうだし」
最上はかつて、愛知県内で番組収録後、新幹線が遅延した時に「泊まっていきなよ。そしたらおごるよ」と直接的な言葉で口説かれている。しかし、たかしは「名古屋に泊まっていきなよ」という意味であって、「ホテルに誘うつもりはなかった」と、のちに反論。対して、最上もツイッターで、「ボクはガチで口説かれたことなんて一度もないし、すべて冗談だと思ってますよ!ってテレビでも言ってるけど、その部分ってカットされちゃうんですね。残念」と上げたため、誤解に誤解が重なった騒動だったようだ。
しかし、たかしには“前科”があるだけに、いまだに敬遠する業界関係者は少なくない。
「以前、さほど有名ではないグラビアアイドルの三宿菜々さんを口説いたことが、同じよしもとの芸人仲間のラフレクラン・きょんさんからバラされています。それも、たかしさんの場合は売れている者の権力を振りかざして、かなり悪徳な口説き文句だったようで……。『俺と付きあったら仕事が2倍に増えるよ』と言い寄ったらしいのです」(先の構成作家)
かつて、関西のローカルバラエティ番組『特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル』(読売テレビ)では、元NMB48・門脇佳奈子が楽屋でたかしにLINEの個人アカウントを教えてほしいとお願いされた際、楽屋を施錠されたという衝撃手口を明かしている。仮にたかしに悪意がなくても、女性が男性と2人きりになった瞬間にカギをかけられると、事件性すら感じる。
トレエンといえば、2014年の『THE MANZAI』で準優勝し、『M-1グランプリ 2015』で優勝してから上り調子。16年あたりからはCM出演も増加した。
しかし、たかしと相方・斎藤司の格差は徐々に広がり、斎藤はすでにハゲを主体としたキャラからの脱却に成功している。フジテレビ昼の情報番組『直撃LIVE グッディ!』の月曜コメンテーターを務めており、1児のパパ。今年は、あまたの一流俳優を輩出している伝統的ミュージカル『レ・ミゼラブル』に出演することも決定している。
格差コンビとなったトレエン。それがストレスとなって、たかしがますます暴走しなければいいが……。
(伊藤由華)