民主党がピリピリするも分かるが、“監視団付き”とは馬鹿げた話。もはやそれは党首会談ではない、と言っていい。
タイミング的に物議をかもしそうな党首会談プランは、福田首相が19日、民主党の小沢氏ら与野党各党の党首に持ちかけたもの。22日午後に個別に会談したいとの内容だった。公明、民主、共産各党は了承。社民党、国民新党も前向きに検討している。
さきの党首会談では大連立話が小沢氏辞任騒動を引き起こしている。福田政権発足後、初の自民VS民主対決となった大阪市長選で敗北を喫した自民党の“仕掛け”ともとれる。揺さぶりとすればその仕掛けは早い。
一方の民主党は、辞任騒動を最小限のダメージでくぐり抜けたわけだから慎重にさばきたいところ。そこで、党首会談への幹事長、国対委員長の同席を求めた。
極めて異例なこの“監視団付き”党首会談の申し入れを自民党は了承。他党との会談にも幹事長らが同席する方向という。