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失速阪神 金本監督にやっぱり出てきた「今季退団」(2)

 岡田氏の登場で、状況も変わりつつある。岡田氏は阪神監督時代から歯に衣着せぬ発言が多く、それを快く思わないスタッフもいた。その発言はユニホームを脱いだ今、さらにエスカレートしたという。
 「阪神は過去12年もリーグ優勝から遠のいています。最後の優勝監督が岡田氏であり、『優勝指揮官』である以上、怖いものはありません」(ベテラン記者)

 岡田氏の存在が再注目されてきたのだ。というのも、金本監督はデッドラインを超えてしまったという。
 過去、首位に6.5ゲーム差以上離されたシーズンは、一度も逆転優勝したことがない。オーナーらと会食した時点では、首位広島とは3ゲーム差。連敗を脱した時点でのゲーム差は7.5、今季も「ジ・エンド」となる。
 「関西系メディアは金本監督の応援体制で合致しています。だが、岡田氏が批判したことを機に、状況が変わる可能性もあります。優勝できないとなれば、なおさら」(前出・在阪記者)

 岡田氏と金本監督の関係は良好である。だが、意見が食い違うとしたら、鳥谷敬(36)の起用法だ。
 こんな意見も聞かれた。
 「新助っ人、ジェイソン・ロジャースに対する期待が高まっていますが、内野手なのに太り過ぎ。一塁か三塁しか守れないでしょう。大山が結果を出しているが、一塁には不振とはいえ原口文仁がいて、中谷将大も一塁の練習を始めています。西岡剛も二軍で一塁手としてのテストを受けており、再び鳥谷のレギュラー落ちが騒がれそう。岡田氏なら、一度決めたことは曲げません」(同)

 優勝が絶望的となれば、経営陣の今季の期待は、鳥谷の通算2000本安打達成のみとなる。順調に行けば今季終盤での達成となり、大々的なセレモニーも予定されている。
 「4月19日、鳥谷は連続試合出場で歴代単独2位となりましたが(1767試合)、自らのエラーでサヨナラ負けを喫しています。敵地でもあり、何もできませんでした。その反動で昨年オフから色々と企画が検討されていますが…」(同)

 鳥谷を冷遇すれば、金本監督の3年目に大きな影響を与えそうだ。
 「藤浪晋太郎を無期限で二軍調整させていますが、そんな余裕はなくなってきました。藤浪を一軍に戻し、総力戦になるかも」(同)

 期待の北條史也も二軍落ちした。原口に対してもそうだが、「使う」と決めた若手に定位置を与えず、ダメなら引っ込める。それを繰り返す采配が、岡田氏の言う「中途半端」なのだ。
 結果がすべてとはいえ、金本監督は首筋に冷たいモノを感じているようだ。

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