ネット上では「普通、海外ロケならこれくらいやるんじゃないの」「このレベルで問題になるなら『川口浩探検隊』とか『矢追純一UFOスペシャル』とか作れないよな」といった声が聞かれた。番組のファンが多いだけに、落胆の声が多いようだ。
さらに、『クレイジージャーニー』は、やらせ以外にも現在進行系で多くの問題を抱えていると言える。もっとも大きなものが、スタッフの不祥事だろう。番組を立ち上げ演出を担当してきた主力スタッフが今春、ADへの暴行事件を起こし、出勤停止を経て番組から異動したと、『週刊文春』(文藝春秋)に報じられている。番組立ち上げ人の異動は、番組にとっては大きな痛手となるだろう。これには「一番クレイジーだったのはスタッフだったって笑えないわ」といった声が聞かれた。
番組は放送開始から5年目に突入し、「ネタ切れ」を指摘する声もある。スラム潜入などの危険地帯潜入系企画に混ざって放送される、アート系のネタは評判が悪い。ネット上では「最近は2週連続ヒップホップ特集してたし、苦しい感じはしてた」「今後ハンター系が無くなるとさらに厳しいのでは」といった声が聞かれる。それでも番組が即打ち切りとならないのは、DVDの売上が好評であり、TBSとしては人気コンテンツを手放したくないのだろう。
TBSでは今月、『消えた天才』においても映像加工が問題となっており、やらせ問題が連続したことになる。これに加え、スタッフの暴行事件とネタ切れが重なり、『クレイジージャーニー』は最大のピンチを迎えているとも言えそうだ。