店にはタレントやスポーツ界からの豪華な花輪がずらり。働く女の子の入れ替わりが激しく低年齢化が著しいキャバクラに対し、ハリウッドはあくまで長期雇用を促進する。業界の流れには乗らない老舗の挑戦だ。
同店で働くホステスのみかさんは「キャバクラでは25歳を過ぎると、もう居場所がなくなってきてしまうのがこの業界。でもここは店に託児所があるんですよ」と笑った。とてもそうは見えないが、小学5年生の子供を持つ一児の母だ。
業界でも珍しい託児所の導入は、“キャバレー太郎”こと会長の福富太郎氏(85)の発案。「子供のいる人は店側も嫌がるのが当たり前だったけど、あえて作りました。子供のいる女の人の方がよく働いてくれるんでね。うちの託児所はディズニーランドと呼ばれています。子供が『お母さん今日はいかないの?』とホステスの手を引っ張ってきてくれるので、店も助かるんです(笑)」
かつては業界ナンバーワンの座をほしいままにした同グループも、10月には立川店を閉店するなどキャバクラ全盛期を迎え苦戦中。プロのホステスと楽しく飲める店が減っていくのはさみしいものだ。
親子3代ハリウッド、4代目が男の子だったのでボーイにしようか…という笑い話もあるほど女の子が長く働く同店。働く女性への支援が“水商売系”でどこまで広がるか注目されるところだ。