これを受け、ネット上では「なんかいろんな意味でズレているな」「まさに『誰得』案件」「フジテレビ自爆必至」といった声が聞こえてくる。
「海外ドラマは人気コンテンツのひとつですが、あくまでも海外のオリジナルコンテンツであるからこそ、人気があるといえるでしょう。衛星放送では、24時間人気ドラマをぶっ続けで配信しているチャンネルもあります。熱心なファンは当然そちらをお金を払って観ています。その市場にフジテレビがわざわざ参画する必要はあるのか、はなはだ疑問です。よく海外のグルメ商品が『日本人の口に合わせて』日本国内で展開し、撃沈といったパターンにはまりそうですね」(ドラマライター)
もちろん日本に限らずとも、ヨーロッパやアメリカなどでドラマが世界的なブームとなれば、フジテレビに権利金(ロイヤリティ)が入ることはあろう。だが、コケることもあるわけで、ギャンブル的要素が強い。最悪の場合は“取らぬ狸の皮算用”となってしまう可能性もある。
「グローバル時代を視野にと言いますが、日本にはいまだに1億人の潜在的視聴者がいるわけですから、日本人に向けた日本語のオリジナルコンテンツを強化すべきでしょうか。それを中途半端に海外展開に足を突っ込むようでは、今後、フジテレビの番組制作体制の劣化が進むのは目に見えていますね」(前出・同)
フジテレビの迷走はいましばらく続きそうだ。