『麻酔科医ハナ』第3巻、麻酔科医の激務をコミカルに

トレンド 2011年05月03日 17時59分

 なかお白亜が『漫画アクション』で連載中の医療漫画『麻酔科医ハナ』第3巻が、4月28日に発売された。『麻酔科医ハナ』は、大学病院の新米麻酔科医・華岡ハナコを主人公に麻酔科医の激務と日常をリアルかつコミカルに描く作品である。

 医療を扱った漫画は既に数多く存在する。手塚治虫の『ブラックジャック』が草分け的存在である。真船一雄の『スーパドクターK』、山本航暉の『ゴッドハンド輝』、永井明原案の『医龍-Team Medical Dragon』などが続いている。

 これら先行する医療漫画に対し『麻酔科医ハナ』は、麻酔科医という専門的分野を扱う点が特徴である。麻酔科医の松本克平が監修しており、麻酔科医の使う特殊な器具など専門的な描写も多い。一般的な医療知識を十分に持っている読者にとっても新鮮な内容になっている。

 麻酔科医は報われにくい仕事である。手術の中心は外科医である。医療漫画の多くが外科医を主人公とするが、それは外科医がヒーローとして描きやすいためである。これに対して麻酔科医の仕事は地味である。麻酔は成功して当たり前と思われがちであるが、ミスがあれば人命に直結する。

 麻酔科医は地味な仕事ながら、責任は重大である。現実に麻酔科は産婦人科などと共に医師から敬遠され、その不足が社会問題になっている。国立がんセンター中央病院では常勤の麻酔科医が相次いで退職し、2008年に手術件数を減らす事態に陥った。

 このような麻酔科医の深刻な状況を『麻酔科医ハナ』も反映している。物語の冒頭でハナは長時間労働・安月給・セクハラに耐えかねて辞職を決意した。また、麻酔科医を見下す外科医との軋轢も描写している。

 外科漫画が主人公に天才的な能力を持たせる傾向があるに対し、ハナは医者としては普通の存在である。これも外科手術のように困難な課題を克服することよりも、手術の前提として着実な実施が求められる麻酔というジャンルに適している。

 この巻では心臓麻酔の経験や助教採用などハナの成長が描かれる一方で、先輩麻酔科医達の描写も深める。ハナの指導医で優れた技術を有している火浦も不安を抱えていることが明らかになり、麻酔事故で患者を亡くしたトラウマのある小早川が過去と向き合う動きを見せる。明るくてドジなハナならば深刻な状況に置かれてもコメディーになるが、先輩麻酔科医達の話はシリアス色が強まる。麻酔科医の悩みや成長を描く今後に注目である。
(林田力)

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