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巨人から盟主強奪! 阪神が建設する新球場タイガースタウンの全貌(2)

 巨大な投資も必要だが、本社がゴーサインを出した背景には『掛布フィーバー』もある。GW中、阪神二軍は異例の甲子園球場で主催ゲームを行った。その3連戦で動員した観客数は3万人強。同試合は前売り券がなかったため、早朝6時から行列が作られ、本社は掛布人気を再認識させられた。
 「ファンは28年ぶりに、タテジマを着て聖地(甲子園)に立つ掛布(雅之=61)二軍監督が見たかったわけです」(在阪記者)

 レジェンドの人気をタイガースタウンに“応用”しない手はない。1985年の優勝、日本一のメンバー、そう、トラには同世代のレジェンドがもう1人いる。
 「岡田(彰布=58)氏も関わってくると思います。タイガースタウンでイベントをやる際には協力してもらうとか…」(前出・関係者)

 単なるテーマパークで終わらせるつもりはない。室内練習場はホークスのように夜間使用も可能にし、若手を徹底的に鍛え上げる環境にするという。
 「ホークスは打撃マシンのゲージが6カ所もあるのに、阪神は2カ所。巨人も三軍制を敷くにあたって設備補充している。『超変革』の主眼は生え抜きの長距離砲を育てることですから」(同)

 タイガースタウン新球場の収容人数次第では、夏の甲子園大会で本拠地を明け渡す『死のロード』が消滅するかもしれない。
 「ちょっと早すぎますが、今季は若手の成長が著しく、大幅昇給が確実な選手もいます。成績不振が続く鳥谷敬の複数年契約はまだ残っていますが、若手は基本的に全員昇給でしょう。正捕手の座を掴みつつある原口文仁は今のままいけば、育成の年俸240万円から20倍強は必至。能見篤史、メッセンジャーなどのベテランもこのまま行けば昇給対象です」(前出・在阪記者)

 しかも、今季はメッセンジャー、ゴメスの投打の助っ人が契約最終年を迎える。両助っ人の現合計年俸は5億円。慰留には大幅昇給の提示が必要で、球団は超変革が成功すればするほど出費がかさむ状況にある。
 「高給取りの藤川球児、福原忍のベテラン投手は将来の指導者候補です。復調しなければ兼任コーチになるので、減給は考えられない」(同)

 タイガースタウンの実現まで3年以上は掛かるが、その間、アニキが一度も優勝できなければ計画そのものが頓挫してしまう危険性もある。藤浪晋太郎、高山俊たちのさらなる飛躍も必要だ。
 アニキは本社の命運まで背負わされてしまった。

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