新曲『ボーン・ディス・ウェイ』のパフォーマンスを控えて、「フ化」する前の巨大な卵に入った状態でレッドカーペットに運ばれてきたガガ、アルバム『ザ・フェイム・モンスター』で最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞を含む3部門を獲得し、受賞のスピーチの際に、ホイットニー・ヒューストンに敬意を表した。
最優秀ショート・フォーム・ビデオ賞と最優秀女性ポップ・パフォーマンス賞を、シングル『バッド・ロマンス』で受賞したガガは、「ホイットニーにお礼を言いたいわ。『ボーン・ディス・ウェイ』を書いているとき、彼女が歌っている姿を想像したの。自分がスーパースターだってことを心の中で充分にイメージできなかったからよ」「だから、ホイットニー…ボーン・ディス・ウェイを書いたとき、あなたが歌っている姿を想像していたの」とコメントした。
レディ・アンテベラムは、『ニード・ユー・ナウ〜いま君を愛してる』で最優秀楽曲賞、年間最優秀レコード賞など5部門を受賞した。
ロサンゼルスのステイプルズ・センターで開催された授賞式は、クリスティーナ・アギレラ、フローレンス・ウェルチ、ジェニファー・ハドソン、マルティナ・マクブライド、そしてヨランダ・アダムスによる、アレサ・フランクリンへのトリビュートで幕を開けた。
すい臓ガンで闘病中のアレサ本人は、ビデオを通じて、シンガー達のパフォーマンスに感謝の意を述べた。
「今夜皆さんと一緒であることは、どれだけ興奮しているかを言い表すことが出来ません。お見舞いのカード、お花、それも本当にキレイなお花、それから一番重要な皆さんからのお祈りの言葉の数々に感謝します」
また授賞式では、グウィネス・パルトロウがシー・ロー・グリーンとジム・ヘンソンのパペットたちとシー・ローのヒット曲『ファック・ユー』で共演したほか、ミック・ジャガーは、初のグラミー賞でのパフォーマンスがスタンディングオべーションで迎えられ、『エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラブ』を昨年他界したソロモン・バークに捧げた。
アーケイド・ファイアが年間最優秀アルバム賞を受賞したほか、ジェイZがアリシア・キーズとのデュエット『エンパイア・ステイト・オブ・マインド』で2部門を獲得し、最優秀ラップ・アルバム賞をエミネム、最優秀コンテンポラリーR&Bアルバム賞をアッシャーが、それぞれ受賞している。
アッシャーとジェイデン・スミスらとパフォーマンスでジョイントしたジャスティン・ビーバーは、最優秀新人賞受賞を予想されていたが、残念ながらジャズアーティストのエスペランサ・スポルディングに敗北した。
2011年グラミー賞受賞者一覧
年間最優秀アルバム: アーケイド・ファイ『ザ・サバーブス』
年間最優秀レコード: レディ・アンテベラム『ニード・ユー・ナウ〜いま君を愛してる』
最優秀新人賞: エスペランサ・スポルディング
年間最優秀楽曲賞:レディ・アンテベラム『ニード・ユー・ナウ〜いま君を愛してる』
最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス: 『バッド・ロマンス』レディ・ガガ
最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス:『ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー』ブルーノ・マーズ
最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオまたはグループ): トレイン『ヘイ、ソウル・シスター(ライブ)』
最優秀ポップ・ボーカル・アルバム: 『ザ・フェイム・モンスター』レディ・ガガ
最優秀ハードロック・パフォーマンス: ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ『ニュー・ファング』
最優秀ロック・ソング: ニール・ヤング『アングリー・ワールド』
最優秀ロック・アルバム: 『ザ・レジスタンス』ミューズ
最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム: ザ・ブラック・キーズ『ブラザーズ』
最優秀R&Bアルバム:『ウェイク・アップ!』ジョン・レジェンド&ザ・ルーツ
最優秀コンテンポラリーR&Bアルバム: アッシャー『レイモンドVレイモンド』
最優秀ラップ/サング・コラボレーション: ジェイZ&アリシア・キーズ『エンパイア・ステイト・オブ・マインド』
最優秀ラップ・ソング: ジェイZ&アリシア・キーズ『エンパイア・ステイト・オブ・マインド』
最優秀ラップ・アルバム: エミネム『リカヴァリー』
最優秀カントリー・ソング:レディ・アンテベラム『ニード・ユー・ナウ〜いま君を愛してる』
最優秀カントリー・アルバム: レディ・アンテベラム『ニード・ユー・ナウ〜いま君を愛してる』
最優秀女性カントリー・ボーカル・パフォーマンス:『ザ・ハウス・ザット・ビルト・ミー』ミランダ・ランバート
最優秀男性カントリー・ボーカル・パフォーマンス:『ティル・サマー・カムズ・アラウンド』キース・アーバン