10日、船橋競馬場で行われた牝馬限定の「マリーンC」は、なんと9歳の熟女メイショウバトラーが優勝。9歳牝馬による重賞制覇は初めてのことだそうです。この日は武豊騎手を背にした白毛のアイドル・ユキチャン、同じJRAのヤマトマリオンが人気でした。
しかし、私は牝馬陣の底は浅いと見て、準オープン勝ちして臨んだストーリーテリングを本命視。内田騎手を迎えて、場内のイベントでも大きなことをいってしまったのですが、老練メイショウバトラーのテクニックの前に、4歳ストーリーは惜しくも2着。それでも手に汗握る興奮の一戦でした。
マリーンCは午後6時25分の発走。スタート10分前に、入り口から全力疾走で飛び込んでくるファン。ほとんどが会社帰りでその多いこと。夏の薄暮レース。もう少し発走時間を繰り下げてあげたいものです。
さて、東京競馬のメーンは「ブリリアントS」。ダートの2100メートルでハンデ戦。ただし、ハンデ差はそれほど開きがなく、あまりこだわる必要はなさそうです。5年前にメイショウキオウが逃げ切ったと思えば、翌年はテンジンムサシの追い込み勝ち。過去にはそれぞれ脚質の違うタイプが顔を出しています。
で、今年はとなると、強力な逃げ馬がいません。ここが最大のポイントと見ました。距離を考えてもおそらく流れはスロー。このゆったりした流れの中で最高のパフォーマンスができる馬が、そうです! マコトスパルビエロ。
近走はゲートで一完歩、出負けするところが見られますが、東京の2100メートル。仮に出が鈍かったとしても、楽に前に出て行けるはずです。となれば、前走、中京の東海S…出負けして苦しい競馬を強いられながら3角で2番手。4角では外から馬体を併せられたにもかかわらず、しぶとく4着。2着のアロンダイトと0秒3差。大いに収穫のある内容です。
ベテルギウスS優勝、平安S3着時の鞍上・安藤勝騎手に乗りかわるうえ、全5勝中3勝を稼ぎ出している中2週のローテーション。楽に主導権を取り、“アンカツ・ペース”でそのまま押し切りです。