一方で黙って寄付したために、世間からケチ呼ばわりされている有名人もいる。人気司会者のみのもんたは、寄付という行為はあくまで黙ってやるものだという美学を持っており、多額の寄付をしたにも関わらず敢えて公言することはなかった。すると、寄付をしていないのではないかと、勘違いしたネットユーザーから「ケチ!」「ケチモンタ」と揶揄されてしまった。
このように寄付とはなかなか難しいものではあるが、いま演歌の大御所の寄付方法にファンから疑問の声が上がっている。実はこの某大御所は、莫大な義援金を寄付し一部のマスコミで絶賛されたが、その金の出所が問題なのだ。メディア上ではまるで自分のポケットマネーから出したような顔をしているが、実は後援会の人脈を活用し、後援会の会員から集めた金額に若干のポケットマネーを足したお金であるのだ。つまり、義援金の大部分はファンの懐から出たものであり、金額に関係なく寄付は立派な行為であるが、ファンから集めたお金を“自分のお金”のような顔で寄付することは感心できない。「自分+ファンの義援金」であると明言しないと、妙な誤解が広がるのではないだろうか。