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王貞治育ての親が語る早実・清宮プロへの3つの不安

 「ホームラン(13本)といっても、いい投手からではないからね。これからだね。真価を問われるのは」 “和製ベーブ・ルース”清宮幸太郎(早実1年)の注目度は高まるばかりだ。冒頭の言葉は、全国高校野球選手権大会・西東京大会で初戦(対東大和南)を観戦していた元早実監督・宮井勝成氏(89)の分析。宮井氏は王貞治投手を擁しセンバツ甲子園(1957年)で初優勝に導いた名将だ。 清宮がとてつもない潜在能力を秘めているのは疑うところはない。実際に西東京大会でも高打率を残し活躍したが、清宮は3つの不安材料ものぞかせた。 7月18日の東大和南戦では、選球眼の良さを見せ2つの四球に内野安打1。しかし、1安打はタイミングを外されボテボテ。打球は完全に詰まっていた。 「試合前のキャッチボール、スローイング、トスバッティングのどれもぎこちない。父親はラグビー・ヤマハ発動機の清宮克幸監督。自宅地下室には、息子のためにティーバッティングや素振りのできる部屋を設置。小学生時代からの猛練習のせいか、清宮は腰痛を抱え、右肩にも違和感があるようだ」(スポーツ紙記者) 前出の宮井氏は、清宮と早実時代の王貞治氏との比較をこう指摘した。 「柔軟性は清宮の方が上だが、体の頑健さは王とは比べものにならないほど弱い。右手首から二の腕の使い方、内角のさばき方も王の方が上手かった」 さらに、清宮の盲点は守備だ。左右の速い打球に体がついていけないのだ。それはプロ野球球団のスカウトらも「守備が課題」と同じ評価だった。もっとも、清宮本人も「しっかりと守備をしないといけないです」と猛省しているが。 (1)肩の違和感、(2)二の腕の使い方・内角のさばき方、(3)守備力の欠点は練習や試合で克服できる面もある。 清宮にはまだ2年ある。怪物の進化に期待したい。(スポーツジャーナリスト・吉見健明)

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