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今日のキャバ嬢ごはん(16)〜納豆を混ぜる回数にこだわる美紀〜

生田美紀(22歳・仮名)

 7月10日は私にとって人生を決定付けた日だと言っていい。なぜならこの日は誕生日であり、納豆の日だから。小学生の頃、親が冗談で「あんたは納豆の日に生まれたから、これ食べなさい」と納豆を買ってきた。でも正直、その時はおいしさがわからず、1口だけ食べ、私は渋い表情で箸を置いた。それから数年後、中学生になったある日、親が隣で食べていた納豆が妙においしそうに見えて、再度、挑戦。食は慣れだと言うけれど、ある程度、納豆の味が脳に記憶されていたからなのか、すんなりと受け入れることができた。それどころか、私はその瞬間、納豆のおいしさに気が付いたのだ。

 今では1年で1番食べるものは納豆であるくらい、人生に欠かせない食材となった。そんな納豆を食べる上でもっとも重要としているところは混ぜる回数。納豆を数回混ぜるだけの出不精な人間とはわかり合えないと思う。私は最低でも100回は混ぜないと納豆に失礼という確固たる信念を持っている。

 まず納豆は混ぜることにより、豆がほぐれてネバネバ感が増す。それを続けることで50回目ぐらいには、混ぜた泡が豆の1つ1つに行き渡り、納豆本来の食感が浮かび上がってくる。さらに混ぜ続け、100回へ到達する頃には、太くなった糸が納豆全体を支配し、まろやかな味わいと強い粘り気を演出してくれるんだよね。だから混ぜている間は、これからおいしい納豆を食べれるというワクワクが止まらない。めんどくさいからといって手間を惜しんじゃいけないんだよ。

 納豆を食べる際はタレとからし、そして少量の醤油を加えるのが私のスタイル。ご飯にかける人も多いけど私はそのまま派だね。小食だから量的にも丁度良い。だからよくコンビニで買って、キャバクラの控え室で食べてた。でもこの前、先輩から「ちょっとアンタさぁ〜! 毎日毎日、臭いんだけどぉ〜!」って怒られてしまったよ。だから今は仕方なく出勤前の自宅で納豆を食べてる。この食生活だけはやめられないからさ。これからも体に良い納豆を食べて、バリバリ働くよ。

(取材/構成・篠田エレナ)

写真・Kinchan1

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