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万引き、身近な人の金銭を盗む…癒し系お嬢様の正体は“犯罪者”

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画像はイメージです

 Hさんが過去に付き合った女性は、トンデモ女を通り越して、犯罪者だった。

 「元カノは年下で、癒やし系の女性。おっとりした印象で、実家も裕福。いわゆるお嬢様でした。一緒にいて本当に癒やされたし、結婚も考えるほど、真剣に交際していました」

 ところが、Hさんは次第に元カノと触れ合うたび、おかしいと感じることが多くなってきたという。

 「元カノと泊まりのデートをした後にいつも財布から千円ぐらい、なくなっていることに気付いたんです。でも彼女とのデートということで、いつも財布にけっこうな額のお金を入れていましたし『千円ぐらいなら計算間違いかな』と思っていたんです。しかし、それが毎回となると『いくらなんでもおかしいな』という気がしてきました。それに、お金以外にも、たとえばカバンに入れておいたお菓子とか、どうでもいいと言えばどうでもいい物が頻繁になくなって。彼女のことだから疑いたくない、でも元カノ以外には盗める人間はいないよな⋯⋯と、悩んでいました」

 それでもHさんは、元カノとの交際を続けた。

 「元カノの実家に行ってご両親にあいさつもしましたが、実家は立派で、ご両親もしっかりとした方でした。だから元カノがそんな小さい『盗み』をするとは考えられなかったし、考えたくもなかったというのが本音です。仮に元カノに盗癖があったとしても、大した物は盗まれていないし、それぐらい目をつぶろうかという結論に達したんです」

 その結論が大間違いだったことを、Hさんは思い知らされることになる。

 「自分と元カノ、友人たちが集まって旅行に行ったんです。とても楽しい時間でした。ところが、帰る段階になったら、自分の友人が『自分の財布からお金だけがなくなっている!』と騒ぎ出して。当然、誰が盗んだのかという話になり、その瞬間、自分は『ああ、犯人は彼女だな…』と思いました。なくなった金額が多く警察に相談しようとなり、そこで元カノは『自分がやった』と白状。元カノの友人も『実は、私もこの子と会うたびに財布からお金がなくなっていた』と口々に言い出して。自分も覚えがあるだけに、さすがに元カノをかばうことはできませんでした」

 その結果、元カノの両親まで話が行ったのだという。

 「警察沙汰にしない代わりに、元カノの両親が被害額を全員に弁償する事態になりました。これは支えきれないと感じ、逃げるような形で元カノとは別れました。その後、彼女の両親から『実は娘は、昔から万引きを何度も繰り返していました。娘の盗癖は改善されず、しかるべき場所に行くことになりました』とだけ連絡が来ました…」

 貧困だけが盗癖の理由であるとは限らない。しかしHさんの元カノのように、“癒やし系お嬢様”が盗癖の常習犯だった、というのは意外性が強い。ただ、被害者のためにも、本人のためにも、万引きを繰り返していた段階でふさわしい治療を受けさせるべきだったことは確かだろう。

文/浅利 水奈

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