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藤川球児はどうして帰って来ないのか 阪神ドタバタ交渉舞台裏

 藤川球児(34=前レンジャーズ)の“古巣復帰”は秒読み段階と見られていたが、一転して四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスに入団することを発表した。だが、その舞台裏はきな臭さが漂っていた。

 5月24日に自由契約となってからの1週間。阪神タイガース帰還が自然な流れであったとはいえ、球団首脳は「状況調査中」とはぐらかし続けた。その理由は代理人である団野村氏との関係にあるという。
 「アメリカで藤川との接触に成功した際、阪神球団側は“聞き役”に徹していました。藤川サイドは日本球界復帰にあたっての希望、生活環境などを伝えましたが、球団側はそれを持ち帰っただけです。まあ、藤川サイドが古巣阪神を困らせるような高待遇を突き付けたわけでもありませんが」(球界関係者)

 藤川のタテジマへの愛着は疑うまでもなかったが、他球団のユニホームを着てしまう可能性も捨てきれなかったのだ。
 「団氏は阪神に対し、不信感を抱いていましたし、また阪神も団氏が交渉の相手ということで、警戒心を強めていました」(同)

 阪神は今シーズン、球団創設80周年のメモリアルを優勝、日本一で飾るため、大規模な補強を予定していた。しかし、中島裕之との交渉に失敗した他、国内FA組にも立て続けにヒジ鉄を食らう始末。一縷の望みを懸け、最後に残った“大物”金子千尋に超破格待遇を約束したが、それもかなわなかった。
 「金子はFA宣言したものの、所属先のオリックス以外とは交渉しなかったことになっています。しかし、それは表向き。裏では代理人が内々に交渉を進めていたんです。その交渉役を務めたのが団氏です」(球団OBの解説者)

 阪神も団氏の仲介で内々の交渉に参加していた。しかし、阪神と団氏は交渉を重ねても信頼関係を築けなかった。ついには「阪神に伝えた情報は全てマスコミに漏れている!」との電話抗議まで受けている。
 「金子の交渉に最後まで付き合わされたのが阪神でした。他のFA選手に断られたせいもありますが、中日、ソフトバンクなどは金子のオリックス残留情報を早くに知らされ、撤退しています。団氏も阪神と接触するたびに、関西系メディアが『複数年契約の年数を変えて臨む』などと伝えてきたので、球団から情報が漏れていると不信感を抱いたようです」(ベテラン記者)

 藤川は自身の故郷である高知を再出発の地に選んだ理由について、「未来のスーパースターになるチャンスを夢見る子供たちに、自分の投げる姿を見てもらいたい」とブログで語った。
 補強失敗を繰り返す阪神に、ファンは怒り心頭だ。

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