朱美ちゃんに扮する橋本小雪と、おっさんを演じる中野聡子。2人は、大阪・松竹芸能の養成所で出会い、コンビを結成。尊敬する志村けんにちなんで、上京と同時に東京・東村山の一軒家で一緒に住み、芸事は中野、生活環境は橋本が担当するという完全分業制を強いている。
ほんの3か月前までは、ド貧乏。水道、電気、ガスのすべてを止められ、今年2月、都内が大雪に見舞われた際は、降り積もった雪を溶かせて、飲み水にしたことがある。また、トイレの水が止まったときは、その水をぶちまけて、勢いで流したこともある。
素顔も徐々に、覚えられつつある橋本と中野。月収がようやく、貧乏時代の100倍に達したという。
そんな日エレほどではないものの、今年、さらに人気と知名度を上げたコンビといえば、どぶろっく。昨年末には、中学生が選ぶ「好きな芸人」ランキングで、堂々トップ。営業本数は、2位の“本命”テツandトモの154本を抜き、162本で1位に輝いている。
記録を打ち立ててから、ちょうど1年がたった今も、その勢いは止まらず。名フレーズの「もしかしてだけど」シリーズのCDを引き続き発売し、テレビ&ラジオのレギュラーも順調。ミュージックDVDも出した。夏には、音楽フェスにも出演。ハゲの江口直人が、特定外来生物のカミツキガメを無許可で飼育していたとして、書類送検されたが、仕事に支障がなかったことこそ、安定人気の証拠だ。
一発ギャグで売れた人間は、一発屋になる。流行語大賞にノミネートされると、翌年消える。こんなジンクスは、今なお根強い。レイザーラモンHG、小島よしお、エドはるみ、ねづっち、スギちゃん。日エレとどぶろっくも、それに続いてしまうのか?(伊藤由華)