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斎藤佑樹が『プロの壁』にぶつかって、ドラフト候補生は下方修正

 斎藤佑樹(23)が後半戦に巻き返せなければ、スカウトは『評価基準』も変えなければならない−−。
 去る7月14日、都内でオーナー会議が行われた。閉会後、大社啓二・日本ハムオーナーが報道陣に囲まれ、特別枠ながら球宴初出場を決めた斎藤佑樹投手(23)について質問された。
 「頑張ってますね。いい意味で、吉川(光夫=23)君、糸数(敬作=26)君らと競り合ってほしい」
 昨秋のドラフト会議以降、プロ野球報道の主役となり、それなりの集客力を誇る新人に満足しているようだった。しかし、同オーナーのコメントの真意は「もっとインパクトの強いピッチングを!」という檄も込められていたのではないだろうか。吉川、糸数と争うのは先発ローテーションの5番手以降である。

 「登板翌日には登録抹消で二軍落ち、10日後に再登録されたら、投げてまた二軍という状態です。日本ハムは先発4番手までが安定しているとはいえ、今の斎藤の成績は物足りない気がします」(プロ野球解説者の1人)
 斎藤たちがドラフト候補生だった昨年の今ごろ、「即戦力の宝庫」「超当たり年」と称されていた。当時、どの球団スカウトに話を聞いても、「2ケタ勝利の計算が立つ投手ばかり」と大学生投手たちを評価していたが、彼らは多かれ少なかれ、「プロの壁」にぶつかり、悩んでいる。あまり目立たなかった社会人出身の牧田、榎田が好成績を残しているのは「学生と大人、社会人の自覚」だろうか。
 「西武の大石(達也=22)は先発に転向して勉強中だから対象外として、高い成績を残した大学生投手(斎藤たち)がプロの壁にぶつかったとなると、今年のドラフト候補生に対し、もうちょっと厳しい見方もしなければなりません」(在阪球団スカウト)
 今週ドラフト会議の目玉、『ビッグ3』と称されている菅野智之(東海大)、藤岡貴裕(東洋大)、野村祐輔(明治大)はどう評価すべきなのだろうか。7月8日(現地時間)に終了した『第38回日米大学野球選手権』では、大学日本代表は1勝3敗1分け。斎藤、澤村、千葉ロッテ・伊志嶺翔大らが招集された昨年は4勝1敗で日本チームが勝利している。某球団スカウトの言葉を借りれば、「今年は1位指名に相応しい選手が少ない」とのこと。その差が勝敗にも表れたとも言えなくはない。もっとも、同行した各球団スカウトはビッグ3の健闘を讃えていたが…。

 「菅野、藤岡、野村は『将来のエース候補』ですが、1年目は2ケタ勝利できれば御の字でしょう。斎藤、福井(優也=23)、澤村、塩見(貴洋=22・楽天)が勢いに乗れないところを見ると、今年のドラフト1位候補は下方修正したほうが良さそうですね。今後のこと(交渉など)もあるから、今は本当のことは言えないけど…」(前出・同)
 斎藤の躓きは後輩たちの評価にも影響を及ぼしていた。ビッグ3、慶応大学のスラッガー・伊藤隼太の指名から漏れた球団は、将来性重視のスカウティングに切り換えてくるかもしれない。斎藤の躓きは大きい…。

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