search
とじる
トップ > スポーツ > 巨人が斎藤佑樹に1位公約できない裏事情

巨人が斎藤佑樹に1位公約できない裏事情

 早稲田大学・斎藤佑樹(21=新4年生)が始動した(1月5日)。都内の同大学グラウンドでの初練習に9球団21人のプロ野球スカウトが集まったのは既報通りだが、巨人スカウトだけは慎重な言動を見せていた。千葉ロッテが1位指名を明言し、ヤクルト、ソフトバンク、広島、西武もその最有力候補であることを話してくれたが、巨人だけは「(昨秋の)リーグ戦のときよりも、いいボールが来ていた」と言うに止まった。
 言動がかなり慎重だった…。

 「桑田(真澄)の引退で、エースナンバーの18番が『空席』となって、今年で4年目。後継を決めないで来たのは、斎藤指名後に備えているからだとも聞いています。日本テレビが東京六大学リーグ戦の放映権を獲得したのも、斎藤指名を有利に進めたいからでしょう」
 大多数のメディア陣がそう捉えている。

 斎藤にラブコールを送り続けてきた読売グループ(巨人)が『1位指名』を明言しなかったのは、何故か…。超高校級右腕が出現したからである。東海大相模・一二三(ひふみ)慎太だ。一二三は昨年の秋季高校野球・関東大会4試合を全て完投し、失点は「4」。その驚異的なスタミナとキレのある直球に、関東地区担当のプロ野球スカウトは「10年に1人の逸材!」と、将来性に太鼓判を押していた。
 しかし、ちょうど昨年の今頃だった。巨人・清武英利代表が長野義久外野手に「1位指名の確約」をした。菊池雄星がブレークしたのは、その1カ月後のセンバツ大会だった。一部の巨人OBは「長野は他球団の指名を2度も断っている。もう何処も指名して来ないから、下位指名でも大丈夫。1位指名発言を撤回しろ!」と“助言”したそうだが、
 「夏の都市対抗野球の最中、巨人関係者は社会人野球の要人に『長野を1位指名するのか、しないのか!?』と迫られ、イエスと言わざるを得なかった。今後の社会人野球界との関係もあるし…」(関係者)
 と、『菊池1位』に切り換えるタイミングも逸してしまった。

 早過ぎる1位指名宣言は、ロクなことがない。巨人は身を持ってそれを知ったのだ。
 人気の斎藤か、将来性の一二三か…。『斎藤詣で』に出向いたスカウトのなかには「大石達也(早大・新4年生)の方が、斎藤よりも上」と評する者もいた。
 「早大・応武篤良監督も今季で任期満了です。その応武監督の再就職を保証すれば、斎藤は簡単に囲えるかも」(前出・同)
 そんな“悪い冗談”も飛び交っていた。巨人を始め、千葉ロッテ以外が『斎藤の1位指名』を明言しない理由は、一二三の出現だけではなさそうだ。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ