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「いだてん」の視聴率低下が止まらない 大河ドラマ、過去の最低作は?

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ビートたけし

 NHKの大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』の視聴率下落が止まらない。宮藤官九郎脚本、ビートたけしナレーションなど豪華なラインナップが話題となっていたが、「近現代史モノが弱い」と言われる大河ドラマのジンクス通りに視聴率は伸び悩み、2月10日放送の第6話では視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録し、ついに1桁台に転落してしまった。

 NHKの大河ドラマといえば、テレビ不況の現在にあっても高視聴率を記録するコンテンツとして知られる。だが、このままでは歴代最低の平均視聴率を記録しかねない。過去にはどういった作品があったのか。

 「NHKの大河ドラマは東京オリンピックの前年となる1963年にスタートしています。最初の作品は幕末の大老、井伊直弼を主人公に据えた『花の生涯』でした。やはり歴史の動乱期といえる、戦国時代〜安土桃山時代、幕末を描いた作品が人気といえますね。歴代最高の平均視聴率を記録した作品は1987年放送の渡辺謙主演による『独眼竜正宗』で、39.7%の高視聴率を記録しました」(芸能ライター)

 近年はテレビメディア自体の需要が衰退しているため、これほどの高視聴率を記録することはない。

 「大河ドラマで歴代最低の平均視聴率は、2012年の松山ケンイチ主演の『平清盛』と2015年の井上真央主演の『花燃ゆ』で共に12.0%です。『平清盛』は松山の演技のクセが強すぎて好き嫌いが分かれる作品でした。『花燃ゆ』は吉田松陰の末妹の女性の立場から幕末を見据えた作品ですが、大河ファンとしては『珍作』として知られますね。『いだてん』も、このまま視聴率が回復しない場合は、歴代最低の平均視聴率を更新してしまう可能性は高いといえるでしょう」(前出・同)

 こうした傾向を見る限り、大河ドラマは変な小細工をせずに、オーソドックスに作るのが一番なのかもしれない。そうなると『いだてん』の今後には、ますます暗雲が立ち込めそうだ。

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