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推定患者数は70万人 新築物件に潜む化学物質過敏症の恐怖(2)

 ストレスの総量、すなわちトータル・ボディ・ロードには、薬品などの化学的ストレス、電磁波などの物理的ストレス、花粉、ウイルスなどの生物的ストレス、精神的ストレスがあるという。

 新建材を使った高気密、高断熱の住宅の室内は、合板やビニールクロスから発せられるホルムアルデヒドなどの化学物質によって汚染されている。
 「換気が不十分なままそこに住んでいると、自律神経がやられて頭痛、めまいなどの症状が表れます。それがシックビルディング症候群です。シックビルディング症候群は、原因となった住宅を離れると症状は完全に消えます。しかし、一度発症すると、その100万分の1から1兆分の1という超微量な化学物質にも反応してしまうのです」(宮田氏)

 症状は目や鼻、耳、皮膚、呼吸器、循環器、消化器、神経、内分泌など広範囲に出る。
 全国には化学物質過敏症の患者が70万人いると推計されているが、子供を含めると100万人ともいわれる。

 では、治療法はあるのだろうか。
 「まず、摂取した有害物質を解毒し、体外に排出する働きのあるビタミンC、ミネラルを補給して、抵抗力を高めることが必要です。そして、化学物質は皮下脂肪に蓄積するので、スポーツや入浴で汗をかき、新陳代謝を活発にして、有害物質を体外に排出する。また、原因となっている有害物質を生活環境から取り除くことです」(宮田氏)

 4月から5月は引っ越しのシーズン。住宅取得の時期でもある。
 だが、嬉しさのあまり、新築マンションや新築一戸建てにいきなり入居すると、部屋の中に充満する様々な化学物質にさらされ、病気を発症することにもなりかねない。
 引っ越したなら、まずは部屋の換気をよくして、しばらく“ガス”が抜けるのを待っていた方が賢明である。

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