『シグナル:長期未解決事件捜査班』(フジテレビ系)に登場する「城西警察署」として登場する。
同市役所は、2007年に亡くなった建築家の黒川紀章氏の設計である。ドラマや映画の撮影誘致にも力を入れており、昨年度に放送された『ぼくらの勇気:未満都市2017』(日本テレビ系)でも警察署として使われた。
警察署となった意外な施設としては、過去にはテレビ局もある。
「1997年1月から3月にかけて放送された『踊る大捜査線』では、一部の撮影でフジテレビが使われました。この年の4月に、新宿区河田町から港区のお台場へフジテレビの本社が移転する前に、お台場の施設が使われたのです。フジテレビの新社屋自慢ドラマとも揶揄されましたね。織田裕二演じる主人公の青島俊作巡査部長が勤務する湾岸署は、埋立地にあり周囲に何もないため『空地署』といわれていました。実際に、何もないお台場の風景は作品の随所に使われています」(芸能ライター)
しかし、なぜテレビ局が警察署になり得たのだろうか。
「この作品は、犯人との激しい銃撃戦などの従来の刑事ドラマとは一線を画す作品でした。湾岸署は警視庁本部の下請けにすぎず、場合によっては理不尽な命令も引き受けなければいけないといったサラリーマン社会の悲哀を描いたドラマです。ただ、現実の泥くささは感じさせない近未来の要素もあるため、フジテレビの新社屋ほか、無機質なお台場の風景がうまくマッチングしたのでしょう」(前出・同)
警察ものはドラマの定番といえるだけに、今後も意外なロケ地が登場しそうだ。