南波あつこの人気コミック「青夏 Ao-Natsu」を実写化した本作は、田舎を舞台に都会から来た女子高生の理緒(葵)と、地元の高校生・吟蔵(佐野)の恋模様を描く。葵は「この映画は原作の少女漫画があって、それが講談社さんのもの。少女漫画の実写化は元の漫画があるので不安でした」と本作について述べ、「実写化自体初めてで難しかったです。でも、普段から漫画が好き。そのヒロインになれて嬉しかった」と充実の表情。
田舎での撮影も新鮮だったといい、「昔ながらの日本の田舎に触れたことがなかったんです。鶯が泣いているんですよ、沢山。今までデジタル的なものでしか聞いたことがなくて、それが新鮮でした」としみじみ。劇中、橋から川に飛び込むシーンなど、田舎ならではの撮影にも奮闘したといい、「怖かったけど、無事に終わってよかったです」と話すと、佐野も「僕も飛び込んだんですけど、高所恐怖症。クールに怖がらずそんなこともやってのける役なんですけど、心の中は怖くて仕方なかったです」と照れ笑い。
佐野自身も「初めて原作を客観的に読んで、それを自分が演じるんだなと思ったときに正直不安が10割でした」と実写作品へのプレッシャーが強かったというが、三重県でのロケは「海鮮がおいしかった」といい、「休日はホテルで共演者とゲームをやったり、夏休み満喫という感じでした」と撮影を楽しんだという。
公開は8月1日からだが、葵は「タイトルの通り、『夏といえばこれ』というものがたくさん詰まった作品。ぜひ、大人の方も高校時代を思い出しながら見てもらえると嬉しいです。夏を感じたい人に見てもらいたい」と本作をアピール。佐野も「平成最後の夏休みにぜひ、この作品を選んで欲しい。少しでもたくさんの人にこの作品のことを知ってもらえたら」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)