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計画停電打ち切り 詫び料は微々たる料金割引

 東京電力は4月8日、不公平さでなにかと批判の的となっていた計画停電の原則不実施を発表した。

 3月14日にスタートした計画停電は、社会生活、経済活動に大きな打撃を与えてきた。3月29日以降は実施されていなかったが、打ち切り決定に胸をなで下ろした人も多いだろう。

 東京電力では停電によって迷惑をかけたお詫びとして、対象となった世帯、事業所に対し、料金の割引を決めた。内容は500kw未満の契約者において、1日1時間以上の停電が発生した場合、1日ごとに基本料金の4%を割り引くというもの。

 各グループごとの計画停電実施回数は、(1)7回=第1グループ、第2グル−プABC、第5グループ、(4)6回=第2グループDE、第4グループ、(6)4回=第3グループ。同じグループでも実際に停電した地域、しなかった地域が発生したため、実態は異なるものの、第3グループのみ、他のグループより極端に停電回数が少なかった。これは、公平性の観点から、いかに配慮が足りなかったかのなによりの証明だ。

 一般的な家庭では、30アンペアで契約しているケースが多いだろう。30アンペアの月の基本料は819円。4%といえば、わずか32.76円。最大の7回分でも、229.32円にしかならない。

 7回停電した第2グループに属する埼玉県在住の自営業のAさん(49)は、「計画停電で多額の売上減となった。どこも平等にやったのなら文句もいわないけど、対象になってないエリアがあったり、地域によって停電回数が違ったりで不公平すぎた。たった229円返してもらっても、なんの慰めにもならない」と怒りを隠せなかった。
(※注※計画停電実施回数は東京電力のホームページを参照)
(蔵元英二)

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