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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(12/8中山・12/8中京)

 今開催最初となった中山デビューの注目馬・ヴァールハイトは、まずまずのスタートを切るが、テンにスピードがあるタイプではなく後方4番手の位置取りに。道中は折り合いも付き脚を溜めるが、3コーナーからペースが上がるとすんなり対応できず若干置かれかける。4コーナーでは後方2番手までポジションを下げてしまい直線へ。直線に入ると大外に持ち出され追われるが、キレるタイプではないので瞬発力勝負では分が悪く、じりじりと伸びるも12着。スローペースで流れたことにより一番好ましくない展開になってしまった。もう少しペースが流れてくれれば違った結果になっただろう。次走はダートで巻き返しを。阪神デビューの注目馬・アルマミーアは、反応良くスタートを切り、馬 なりのまま先頭に立つ勢いであったが、外から2頭ハナを取りに来たため無理をせず好位4番手の位置取り。3コーナー手前でズルズルとポジションを下げてしまったが、3、4コーナー中間から盛り返し直線へ。追われてからもたつき、残り100mあたりからようやくじわじわと伸び始め8着。エンジンのかかりが遅く、今回は本気で走っていなかった。今回は参考外、次走改めて。

 今週の中山デビューの注目馬は、12月8日(日)第5R芝2000m戦に出走予定のレッドレギオン。馬名の由来は「赤の軍団。レッド軍団を率いる存在となるよう期待を込めて」。牡、鹿毛、2011年2月16日生。美浦・藤沢和雄厩舎。父キングカメハメハ、母ダラバンカ、母父In The Wings。生産は千歳市・社台ファーム、馬主は東京ホースレーシング。愛馬会法人・東京サラブレッドクラブの募集馬で総額3000万円。曽祖母ダララはヴェルメイユ賞(GI)の勝ち馬で、その産駒には姉弟でドバイシーマクラシック(GI)を勝ったダーレミ(父Singspiel)、リワイルディング(父Tiger Hill)がおり、半兄には芝、ダートで1勝ずつを挙げたハードロッカー(父ブライアンズタイム)がいる。6月の早期デビューを予定していたが、疲れが出たため放牧に出され今週へ。少し顔が大きいが、凛とした顔立ちをしており学習能力が高そう。まだ全体的に緩いところがありしっかりしきれていないが、逞しく幅がある胸前をしており筋肉の質は上質。肩にも申し分ない筋肉が付いている。腹袋が立派で内臓面は強そうだ。芝でデビュー予定だが、馬体の印象からダートでもOK。距離は中距離がベストだろう。時間をかけてじっくりと乗り込まれており、現状持てる力は出せそうだ。なお、鞍上には柴田善臣騎手を予定している。

 中京デビューの注目馬は、12月8日(日)第5R芝2000m戦に出走予定のハリウッドセレブ。馬名の由来は「ハリウッドの著名人」。牝、黒鹿毛、2011年2月1日生。栗東・大久保龍志厩舎。父ジャングルポケット、母マンハッタンセレブ、母父サンデーサイレンス。生産は千歳市・社台ファーム、馬主は社台レースホース。愛馬会法人・社台サラブレッドクラブの募集馬で総額2800万円。叔父母や近親には活躍馬がずらり。01年菊花賞(GI)、有馬記念(GI)を勝ち、翌年には凱旋門賞(GI)へ遠征したマンハッタンカフェ(父サンデーサイレンス)がおり、01年オールカマー(GII)を勝ち、全7勝を挙げたエアスマップ(父デインヒル)、10年クイーンS(GIII)を勝ち、秋華賞(GI)で3着に入ったアプリコットフィズ(父ジャングルポケット)がいる。本馬は頭の位置が高く、腹が少し寂しく見えるが、前駆が立派なところが父ジャングルポケット産駒の活躍馬・オウケンブルースリに似た造りをしている。まだトモが緩く力強さには欠けるが、その分前駆の造りが逞しく、後駆の緩さを補えてしまうのではないかと思える程。胴は長く、中距離以上でベストパフォーマンスが期待できる。なお、鞍上には勝浦正樹騎手を予定している。

※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。

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