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元トップスターの脱税事件で明らかになった宝塚の暗部

 2016年に退団した宝塚歌劇団星組元トップスターの女優・北翔海莉の私設ファンクラブ(FC)「KAIRIスピリッツ」(千葉県松戸市)の所得税約4780万円を脱税したとして、千葉地検は19日、所得税法違反の罪で、ファンクラブを運営していた北翔の母親・吉野博子被告(67)を在宅起訴したことを各メディアが報じた。

 起訴状によると、2016年、ファンクラブに計約1億1700万円の収入があったのに申告せず、所得税約4780万円を脱税。東京国税局が2017年11月に強制調査(査察)し、今年1月に千葉地検に告発していた。

 収入は会費やグッズ販売によるもので、北翔は資金管理には無関係だという。一部の取材に対し、吉野被告の代理人弁護士は、「(被告が)プールしている資金を申告しなければならないという認識がなかった。すでに納税を済ませた」と説明したというのだ。

「私設FCが存在するのは、基本的にトップの男役と娘役。北翔の私設FCでは年会費が8000円。プレミアム会員になると年会費が6万円程度で、チケットが優先的にゲットできたり、憧れのスターとの食事会などファンにはたまらない特典がある。入会方法は会員の紹介が多く、そのため、何人会員がいるかなどの“証拠”が残らず脱税し放題と言われている」(演劇担当記者)

 とはいえ、今回の件で当局の目が厳しくなりそう。少なからず、怯えているトップスターがいそうだ。

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