東名高速道路では、上り線の大和トンネル付近が有名だ。中央自動車道で言うと小仏トンネルの名前をよく聞く。一見変哲のないポイントに見えるが、なぜ渋滞が起きるのだろうか。
まずトンネルに入ると、自然とスピードを落とそうとする意識がドライバーに働くと言われている。トンネル近くの車の数が多いと、車が連なり渋滞が起きてしまうのだ。東名道の大和トンネルの場合は、直前まではゆるやかな下り坂となっており、トンネル付近で勾配がなくなる。走っていると気づかないほどだが、この時に自然とスピードが落ち、渋滞につながっているとも言われる。
大和トンネルのそばにある綾瀬バス停付近も渋滞ポイントだ。この一帯はトンネルやバス停のほか、サービスエリアもあり、車が一定の速度で走りにくい場所だと言える。これが原因で渋滞が起こっているのだ。
現在はカーナビゲーションの発達で極端な渋滞は起きにくくなった。だがかつては100キロ超えの渋滞も珍しくなかった。お盆の渋滞としては、1990年に中国自動車道の山崎ICから、名神高速道路の瀬田西ICにかけて発生した135キロという記録がある。さらに近年でも2006年8月に、東北自動車道の下り線・那須高原ICを先頭に113.2キロの渋滞が発生した。これはお盆時期だったのに加え、交通事故が発生したことが原因だった。
せっかくの帰省や行楽が、渋滞で台なしとならないよう、交通情報や渋滞予想はこまめにチェックしたいものだ。