水玉れっぷう隊。元自衛隊隊員で、バツ1の松谷賢示(ケン)。元スタントマンで、キックボクシングが得意、空手は黒帯の“ケンカ無敗男”荒木良明(アキ)。ふたりは、開運のために2008年、『やりすぎコージー』(テレビ東京系)の番組内で、バイキングに改名した。しかし、まったく浸透しないうちに、元に戻した。
そのおよそ2年後、表記は違うものの、バイきんぐが『キングオブコント2012』で優勝。今年4月からは、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の後番組として、『バイキング』がスタート。水玉がバイキングだった時代は、完全に風化されたようだ。
同じく、大人の悪ふざけが高じてコンビ名を変えさせられたのは、なすなかにし。親せき同士の那須晃行と中西茂樹は、松竹芸能の若手漫才師のなかでは、師匠クラスさながらの安定感がある。だが、ここぞというときにチャンスを逃してきた。そこで、事務所の先輩であるますだおかだ・岡田圭右が、「いまぶーむ」と命名して、改名した。漫才前の前口上まで作ったが、イマイチ。あっさり1年で、戻した。ちなみに、いまぶーむのほかに、「神輿かつぐおろす」も候補に挙がったという。
“よしもと男前ランキング”の殿堂入りを果たしている藤原一裕と、ダウンタウン・浜田雅功がもっとも信頼している後輩である井本貴史。彼らライセンスも07年、番組の罰ゲームで、ザ・ちゃらんぽらんに変えさせられた。事務所の先輩に大ベテラン漫才コンビ・ちゃらんぽらんがいたため、あえて「ザ・」をつけたが、大の不評。1年を待たずして、元に戻した。
次週は、超売れっ子芸人のアノ人の意外な改名騒動を中心に、さらに掘り下げていこう。(伊藤由華)