みなさん、お元気ですか。アベコーこと阿部幸太郎です。まだまだ暑い日が続いていますね。それでも今週の中山はオールカマー。阪神では注目の菊花賞トライアル・神戸新聞杯。確実な足取りで秋のクラシックが近づいてきています。
さて、中山5日目のメインレースは、準オープンクラスによる「ながつきS」。それほど力の開きがなく、しかも、ハンデ戦。波乱含みの様相です。
ところで、このレースの最大のポイントは、休養明けの馬が多いということです。なんと16頭中10頭が2カ月以上の休養明け。しかも、これらの馬のほとんどが、8月中旬から9月にかけて調教タイムが、ぷつりと切れてしまっているのです。つまり、あの馬インフルエンザの最盛期に突き当たり、何頭かは陽性反応だった可能性があります。
その程度の差はあるのですが、先週あたりから時計を再び出し始めても、やはり今回は割り引いて考えました。
大雪Hを快勝したマイネルテセウス。時計が際立って優秀ですが、中館騎手を配してきたエイシンボストンに、もまれるのを嫌うチザルピーノ。さらにオメガエンドレスと、早め早めの仕掛け。本来は主導権を取って進めたいマイネルテセウスに、決して有利な展開だとはいえません。ここがまたレースの答えを求める一つのポイントなのです。
で、狙いを絞り込むと◎はガイアレーサー。地方時は短距離路線で活躍し、中央に転厩してからもダート1200mが中心。ところが、この馬の真価は前2走の新潟であり、阪神だったのです。この2戦に共通するのはダート1800m。とくに前走のオークランドRCTは初めての準OPクラスで、圧倒的人気だったドラゴンファイヤーの3着。出遅れ、一気に脚を使って2番手、4角手前で後続が殺到し後退。ゴール前で再び盛り返して3着。なんとも、もったいないレースでした。それゆえ、この3着は収穫大。今回は2戦1着1回、3着1回の中山ダート。さらに前走の57→55kg。明白に条件面で好転。緩みのない流れで直線一気に台頭してきそうです。
相手はマイネルテセウスとサトノスローン。