「中国産のにんにくは日本でも輸入量が多く、東京都中央卸売市場での扱い量は、日本産と中国産がほぼ半々。ところが、中国産の中には、汚染水で作られているものがあると伝えられているのです。ただ、そもそも中国の農地の汚染度は日本の数十倍といわれ、カドミウムやヒ素で汚染されまくっている。つまり、野菜に安全なものはないと考えた方がいいのです」
ただし、そうなると野菜以上に気になるのが、米の汚染状況だろう。いまだに日本国内の外食産業や弁当などに使われているとの噂がある中国米は、甚大な被害にさらされているのだ。
農水省関係者が言う。
「中国米は年間2億トンの生産量を誇っているが、昨年その約10%から有害物質が検出されたという報道が相次いだ。中国の食品薬品監督局が抜き打ちで検査したところ、基準値の40倍から50倍のカドミウムが検出されたというのです」
ちなみに、カドミウムは日本でも過去に猛威を振るった「イタイイタイ病」の誘発物質。このため、中国各地では現在この病気が蔓延しているが、これが対岸の火事で済むかは輸入業者の倫理次第というわけなのだ。
無論、目を覆いたくなるような状況にさらされているのは、米だけではない。今や中国食材は、まさに汚染のオンパレードといったありさまなのである。
前出の大手商社関係者が言う。
「例えば大半の中国産うなぎは、発ガン性のある成長促進剤漬けになっている。牛乳にはガンを誘発する六価クロムの混入例が後を絶たず、これがチーズなどに加工され、冷凍ピザに乗せられて日本に流入している恐れも指摘されているのです。さらに竹の子やきくらげ、らっきょうにかんぴょうなどには、硫黄系の漂白剤が使用された痕跡が見つかるのもしばしば。魚肉ソーセージや練り製品からも大腸菌が検出されている。発ガン性の漂白剤は中国産の割りばしや紙容器にも使われており、危ないのは食材だけではないのです」
これらの危険な中国食材は通常、厚労省のチェックで水際阻止されているはずだが、その方法は一部を検査する摘出法。それゆえ、90%以上が検疫を擦り抜けているともっぱらで、市場に出回っている食材が決して安全とは言い切れないのである。