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コント職人ライスの成り上がり

 『キングオブコント2016』の9代目キングになったライス。初の栄誉を手に収めるまでは、辛酸をなめ続けた芸人人生だった。

 田所仁と関町知弘は、東海大学高輪台高等学校(現:東海大学付属高輪台高等学校)で出会い、芸人を志して、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが運営するタレント養成学校・NSCに入学した。東京校9期生の同期で売れっ子になったのは、ハリセンボン、しずる。コントのトップを獲りたいと一緒に夢見ていたしずるとは、クラスも同じ。在校時代から仲がよく、ライバル視もしていた。

 ところが、ライスは卒業後およそ8か月、仕事がゼロ。ハリセンボンは、デブ(近藤春菜)とガリ(箕輪はるか)の強烈なインパクトで、またたくまにテレビタレントになった。しずるは『爆笑レッドシアター』(フジテレビ系/09年〜10年)にレギュラー出演して、はんにゃ、フルーツポンチと“アイドル3トップ”に君臨。毎週ゴールデンタイムでコントを披露するという、夢のようなチャンスを手に入れた。

 同期が次々と単独ライブを開催していくなか、ライスはデビューから5年たってもさせてもらえなかった。大きく水をあけられたが、「コントは続ける」という強い意志のもと、ようやく開催。すると、噂が噂を呼び、いつしかチケットは毎公演、即日完売になっていた。そんな矢先、悲劇が起こる。後輩のジャングルポケット、パンサー、横澤夏子らが、深夜のコント番組『パワー☆プリン』(TBS系・11年〜13年)のレギュラーメンバーに抜てきされたのだ。

 心が、折れた。しかし、それを発奮材にすべく、犬の心、グランジとの3組で12年、コントライブ『できる7人』をスタートさせた。3組は、劇場ではウケ、単独にも定評があるものの、テレビ露出に恵まれないという、不遇の環境が同じだったからだ。徹夜でネタを作り、寝る間を惜しんで練習。負荷はあったが、3組はマジメに取りくんだ。

 その努力が、ついに実を結んだ。7人の悲願であった『キングオブコント2014』の決勝戦に、犬の心が初進出したのだ。この日を境に、事態はどんどん好転していく。翌15年には、グランジ・大(当時は佐藤大)が交際していた椿鬼奴にプロポーズ、結婚。この一連の模様は、地上波で放映された。これで、夫婦そろって仕事量がアップ。大は、ギャンブル好きという特性も、仕事につなげた。

 そして今年、料理人としての顔も持つ犬の心・いけや賢二が、『あのニュースで得する人損する人』(日本テレビ系)で、“損得ヒーローズ”のニューヒーローに選ばれた。現在、“ウル得マン”としてセミレギュラー出演中だ。そして今週、ライスがコントのトップに輝いた。

 “できる7人”は、ほんとうにデキた7人だった。あとは、関町の名フレーズ「○○してくれ〜い!」が、今年下半期ブームを起こすことを願うばかりだ。

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