11年9月から8月に放送された「仮面ライダーフォーゼ」で注目を集めた福士は、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13年4月〜9月)でブレイク。昨年10月期の「きょうは会社休みます。」(日本テレビ)では、主役の綾瀬はるかの年下の恋人役を好演し、さらに評価を高めた。
映画では、「江ノ島プリズム」「好きっていいなよ。」(川口春奈とのW主演)、「神さまの言うとおり」「ストロボ・エッジ」(有村架純とのW主演)などで主演を務めている福士だが、ゴールデン帯での連ドラでは初の主演となる。
昨年12月に公開された映画「アオハライド」(主演)がヒットした本田は、地上波連ドラへのレギュラー出演は13年10月期の「安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜」(TBS)以来となる。
「恋仲」の内容は、富山から上京し、建築事務所で働く主人公・三浦葵(福士)が、幼なじみで初恋の相手である芹沢あかり(本田)と7年ぶりに運命の再会を果たし、恋敵との複雑な友情をはらませつつ、葛藤に引き裂かれ、さまざまな障害に七転び八起きしながら、“本当の恋”をつかんでいく姿をホットに明るく描いた純愛ラブストーリー。
共演者として、あかりの父・寛利役に小林薫、葵の勤務先の敏腕女社長・丹羽万里子役に吉田羊、葵の職場の先輩・磯原新一役に永井大、あかりのルームメイト・高梨恵里香役に「アジアン」馬場園梓の出演が決まっている。
22歳になったばかりの福士と、6月27日で23歳になる本田による恋愛ドラマとあって、中高年には敬遠され、視聴者はかなり若い層に限定されてしまう懸念もある。だが、まさに今が“旬”の2人だけに、フジとしても期待は大きい。
かつては、木村拓哉の「HERO」に代表されるように、フジのドル箱でもあった“月9”だが、近年は視聴率が低迷。杏が主演した前クールの「デート〜恋とはどんなものかしら〜」は平均12.5%(数字は以下、すべて関東地区)しか獲れなかった。今クールの「ようこそ、わが家へ」(相葉雅紀主演)も、12〜13%台をウロウロしている。「恋仲」も大ヒットとはいわなくても、12〜13%程度獲れれば、及第点か?
(坂本太郎)