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地震・津波のトラウマが、アキレスシューズの「瞬足」のCMで刺激される

 2003年の発売開始以来、小中学生たちの間で圧倒的な支持を受けているシューズが「瞬足」である。左右非対象のソールが、コーナリングでのグリップ力を発揮して、外側に力が逃げない分、速く走れる仕組みが馬鹿受けしているのである。

 今や年間販売が500万足を超え、アキレスの主力商品の一つとなっている。なんと、昨年には累計販売が2000万足を突破した。さらに、アキレスは伊藤忠商事とパートナーシップ締結し、「瞬足」ブランドのライセンスビジネスを立ち上げ、ウェア、靴下、帽子、日用品、靴下などの「瞬足」ブランドが、幅広い範囲で広がっている。もはや、小中学生にとって「瞬足」ファッションブランドは、自慢できるアイテムになったのだ。

 しかし、このような社会現象になっている「瞬足」のCMアニメが、一部の母親たちの間で問題になっている。

 CMの内容はこんな感じだ。グラウンドで走っている子供たちの背後に巨大津波が迫り、地面が隆起するなど、地震の描写がリアルにはめ込まれている。阪神大震災や北海道南西沖地震を経験した母親の中には、CMを見る度に地震と津波のトラウマを感じてしまい、恐怖を覚える人がいるというのだ。確かに考えすぎかもしれないが、無差別に流されるCMという見地から考えて、地震の被災経験者の多いわが国では、配慮すべき描写であったのかもしれない。

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