JR西日本・金沢支社によると、1月31日午前10時3分、北陸線の小杉駅(富山県射水市)南口の自動券売機を利用した乗客から、係員に「釣り銭が多い」との申告があった。
すぐさま、係員が券売機を確認したところ、約15分前に硬貨を補充した際、100円収納箇所と10円収納箇所を入れ間違い、逆に投入していたことが判明した。
同日午前9時45分頃から10時20分頃までに、38枚の切符が発売されており、全体発売額に対して、JR側に1710円の不足があった。釣り銭の過払いや不足払いの内訳は不明だという。
同駅の南口は地元からの要望が多かったため、96年に新設され、窓口や改札などの業務を射水市などが設立した「JR小杉駅サービスセンター運営振興会」が運営している。券売機の管理などはJRのOBが担当している。
同駅では南口窓口にお詫び分を掲示し、釣り銭不足だった可能性がある利用者に対応する。
実は同駅では、08年1月にも、釣り銭の硬貨の入れ間違いにより、不足払いをした例がある。その際は、500円硬貨を入れるべきところに50円硬貨を誤って入れたため、計4件、計1800円の不足払いがあった。
自動販売機で何かを買った際、いちいち釣り銭を確認する人は多くはないだろう。今回のケースでは、JR側に不足が出ていることから、被害を受けた人は少ないと思われるが、不足払いされて気付いていない乗客にとってはいい迷惑だ。
それにしても、過払いで係員に申告した乗客は、正直者というほかない。
(蔵元英二)