芸能界の薬物汚染絡みでは、保護責任者遺棄致死罪にも問われている元俳優・押尾学被告の公判が注目を集めていて、押尾の逮捕直後には酒井法子夫婦の事件も重なり、ネット上では「お塩VSノリP=ノリ塩祭り」と呼ばれたが、今度はマーシー逮捕が被ったため「お塩VSマーシー」という有様で、押尾が話題になると何故か邪魔が入るようだ。押尾学と田代まさし。この二人は名前の2文字目と4文字目に「し」と「ま」が共通しており、今回は「シマシマ祭り」とでも呼びたくなる。逆さに読めば「マーシーマーシー」になるように、もはや人気者とは正反対だ。
度重なる逮捕後にVシネマ監督も務めたマーシーだが、転落のきっかけとなった最初の逮捕は盗撮によるものだった。AV男優の話ではカメラの前でしか勃たなくなる職業病もあるとか。彼もまたテレビ番組の「アイドル寝起きレポート」で人気を博していた流れで盗撮に興味を抱き、お笑いに必要なハイテンションをキープするためクスリに頼ることになったのだとしても、度重なる反省のなさを考えれば同情の余地があるのか疑問ではある。
4度も復帰のチャンスを与えられてきたにも関わらずこの体たらくでは、自称どころか自傷タレントという感じだが、それでも彼を擁護する声は多い。だが関係の深い者ほど裏切られたことへの苛立ちは強いようだ。マーシーが憎めない人柄の持ち主であることに異存はないが、誰も彼を魔の誘惑から救えなかった事実は確かであり、今後どう接していくべきか真剣に考え直さなければなるまい。それが本当のファンではなかろうか?(工藤伸一)