「主役はあくまでも選手ですが、各競技のOBやら有名人が応援しているとなればさらに盛り上がるのは必至です。各競技とも、そんな“サポーター的有名人”の観戦者を探し始めています」(体育協会担当記者)
野球・ソフトボール競技における有名人と言えば、“ミスター”こと長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督(83)がいる。侍ジャパン、原巨人を応援し、励ましてきた経緯から、「オリンピックでも」というのが、全国の野球ファンの共通認識だ。
しかし、現実にはそうもいかなくなってきたという。
長嶋氏は1984年ロサンゼルス五輪のレポーター役を務めたほか、前回の東京五輪では様々な競技を観戦するなど、野球以外の競技にも強い感心を示していたことで知られている。ロス五輪観戦後、日本のトライアスロン連盟会長に就任したのは有名な話だ。
そんな五輪好きの長嶋氏について、こんな情報が錯綜しているのだ。
「ロス五輪でバスケットボールを観戦し、大ファンになったそうです。現在、アメリカのNBAにも通用する日本人選手が出現したこともありより関心を示しているそうで、ひょっとしたら長嶋氏はバスケ観戦も希望するのかも…」(同)
五輪の野球競技は、福島、横浜と、東京以外で行われる。東北地方の復興は重要だが、長嶋氏の体力的負担も考え、「直接観戦は都心のバスケのみ」なんてことになるかもと関係者は嘆く。
「長嶋氏と稲葉篤紀代表監督とは、直接的な関わりがありません。その関係で言えば、稲葉監督のヤクルト時代の恩師である野村克也氏にお願いすることになるかも」(同)
とはいえ、ONの五輪観戦シーンを願う野球ファンは多い。まさか、バスケと野球で長嶋氏の争奪戦を繰り広げるとは…。野球関係者がまずするべきことは、長嶋氏観戦の確約かもしれない。