ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州で、乗車券を持たずに路面電車に乗っていた31歳の女が注意された検査官に向かって母乳を噴射したと、海外ニュースサイト『New York Post』と『Deutsche Welle』が12月3日までに報じた。報道によると、11月30日、女は知り合いの男と共に同州の路面電車に乗っていたという。とある駅で検査官が車内に乗り込み、乗客の乗車券をチェックした。
ドイツには日本のような改札はない。乗客は、電車に乗る前に券売機で乗車券を購入し、乗車券の種類によっては設置された打刻機で乗った駅と時間を自分で打ち込み、電車に乗る仕組みだ。定期的に検査官が車内に来て、乗客一人ひとりがきちんと乗車券を購入しているか確認する。正しい乗車券を持っていない場合、州によって異なるが70ユーロ(約8500円)ほどの罰金を支払わなければならない。
検査官が女と女の連れの男に乗車券の提示を求めたところ、2人はチケットを所持していなかった。検査官が2人に身分証明書の提示を求めると、女は両方の乳房を出し、検査官に向かって母乳をかけたという。突然、女が乳房を出したため、検査官は女が乳房を出さないように制止することはできなかった。女はその場で取り押さえられ駆け付けた警察によって逮捕された。女の連れの男は、現場から逃げたという。女の連れの男が拘束されたかどうかは分かっていない。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「笑えるニュースだけど、知らない人の母乳をかけられた検査官は気持ち悪かっただろう」「いきなり乳房を出すってすごい度胸」「母乳はどれほど飛んだのか。周りの乗客にかかっていなければいいが」「人に母乳を吹きかけるなんて考えられない。恥を知るべき」などの声が挙がっていた。
海外では、母乳を人に吹きかけた事件が他にもある。
アメリカ・オハイオ州で当時30歳の女が警察官に母乳を吹きかけ逮捕されたと海外ニュースサイト『China Daily』が2011年6月に報じた。同記事によると、女の夫が女から暴力を振るわれていると警察に通報し、警察が女に事情を聞くため、女の家を訪れたそうだ。
警察が女の家に訪れた時、女は停車していた車の中にいた。警察が車のドアを開けた時、女は叫びながら右の乳房を出して、警察に母乳を吹きかけたという。女は警察の職務を妨害した罪でその場で逮捕された。後に、夫に暴力を振るった容疑でも逮捕されている。
日本同様、海外でも母乳を吹きかける事件はまれである。吹きかけられた側は忘れられないほどの不快な思いをしたことだろう。
記事内の引用について
Woman sprays fresh breast milk at ticket taker on German trolley(New York Post)より
https://nypost.com/2019/12/03/woman-sprays-fresh-breast-milk-at-trolley-ticket-taker-in-germany/?utm_source=NYPTwitter&utm_medium=SocialFlow&utm_campaign=SocialFlow
German woman sprays ticket controller with breast milk, investigated for assault (Deutsche Welle)より
https://www.dw.com/en/german-woman-sprays-ticket-controller-with-breast-milk-investigated-for-assault/a-51501229
Woman sprays police with breast milk(China Daily)より
http://www.chinadaily.com.cn/world/2011-06/29/content_12798806.htm