スタート直後はデルタブルース、マイソールサウンドによるハナ争いが展開されたが、結局、主導権を握ったのはコスモプロデュース。騎乗者がそろって「ペースが落ち着きすぎた」というように、前半1000mは65秒1のスローペースで流れた。
1週目の直線で「引っ掛かって、引っ掛かって仕方なかった」(安藤勝騎手)ドリームパスポートが辛抱たまらず前へ進出する中、「相変わらず乗りやすい」(武豊騎手)というアイポッパーは、まさにその真逆。その後ろでピタリと折り合うと、満を持して追い出した最後の直線でもしぶとく脚を伸ばし、人気馬4頭(トウカイトリック、デルタブルース)による接戦を見事に力でねじ伏せた。