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大晦日とミルコ・クロコップ

ミルコ・クロコップが大晦日、一年ぶりに「RIZIN」のリングに立つ。

かつて、日本やアメリカでの格闘技の最前線にいた男が、今年の大晦日からいよいよ自らの引退に向かって歩み始める。

■初めての大晦日での衝撃
 ミルコが初めて大晦日に日本のリングで戦ったのは2001年。16年前の12月31日、日本人プロレスラーと総合格闘技ルールでの試合を行い、僅か21秒で勝利している。
得意の左ハイキックをヒットさせ、倒れた相手にパンチの連打を浴びせTKO勝ちを収めたこの試合こそ、MMAファイター、ミルコ・クロコップの強さを世間に知らしめた最初の試合といってもいいだろう。なぜならば、その勝ちに至るプロセスがあまりにも衝撃的だったことに加え、大晦日の地上波テレビ画面に初めて格闘技が映し出されたのがこの年でもあったからだ。
 一年の納めの日、穏やかに暮れていく時間の流れに身を浸す人々の目を一瞬で見開かせる、あまりにもショッキングな勝ちっぷりだった。

そしてこの勝利から、ミルコの勢いは一気に増し、止まることなく加速していく。

■引退を決意するも、強さは変わることなく
 時は経ち、ミルコは今なお戦いを続けている。RIZINには2016年より参戦、昨年末の二日間(12月29・31日)では3試合を戦い、何れも得意の打撃で勝利し、無差別級トーナメントを制した。その後、来年に現役を引退することを発表し、その日を2018年の大晦日に定めている。

 半ば唐突に決まったその時に向け、始まる引退ロードの初戦の相手は「世界のTK」こと高阪剛。一般的な考えでは共に40歳を過ぎ、アスリートとして、そしてファイターとして全盛期を過ぎていることは明らかだ。また、両者とも引退を表明したこともあり(高阪は一度引退するも一昨年に現役復帰)、格闘技ファンのみならず、このカードに対し批判的な声があることも間違いない。とはいえ、技術においては世界トップクラスのこの二人の戦い、「打」と「極」という相反する互いのスタイルをぶつけあう攻防がどういう展開になるのか、期待が膨らむ。さらには、ミルコにとってK-1時代から続いてきている対日本人無敗記録も懸かっている。

 かつての日本の格闘技ブームを支えた主役の一人であり、未来への橋渡しとしての存在でもあるミルコ・クロコップ。残された時間の始まりでもある今年の大晦日、これまでと変わることのない激しくも鮮やかな戦いで大晦日を彩ることができるだろうか。あの、空気を一瞬で切り裂き、観ているものすべてを震え上がらせる戦慄のハイキックを放ちながら。(佐藤文孝)

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