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マーメイドS(GIII、阪神芝2000メートル、21日) ベッラレイア 2年ぶりの勝利へこん身の仕上げ

 夏の阪神競馬の開幕週のメーンは牝馬重賞「第14回マーメイドS」(GIII、芝2000メートル、21日)。最終追い切りは17日、東西のトレセンで行われ、ベッラレイアが力強い動きで絶好の仕上がりをアピールした。2年以上、勝ち星から遠ざかっているが、オークス2着、エリザベス女王杯3着の実力はここなら上位。久々の美酒に陣営も背水の陣を敷いている。

 2007年のフローラSでのV以降、実に2年以上も勝ち星から遠ざかっているベッラレイア。特に今春に入ってからは福島牝馬S7着、そして前走の金鯱賞で4着と、もうひとつの走りが続く。
 「ここ2戦は決して力負けじゃない。2走前は不良馬場だったし、前走は枠と展開が向かなかっただけ」と堀部助手は敗因を振り返る。
 一昨年には同世代の好敵手ウオッカ、ダイワスカーレットと好勝負を演じてきた。その実績と意地がある。最強と呼ばれた5歳牝馬の一頭だけに、女同士の戦いでは負けられない。

 「以前はスクミが出て思うような調整ができない時があった。でも、今は体重が示すように食べたものが実になっている。何より終いの脚は同じ5歳馬のウオッカ級。この相手では切れ味が違う」。堀部助手も自慢の末脚を武器に完全復活を狙う。
 昨年は、このマーメイドSで5着に敗れたものの、泥んこ馬場が影響しての結果。もともと広い阪神では<0111>。ダイワスカーレットと半馬身差の接戦を演じたローズSでの2着が光る。
 「前走の小回りよりノビノビと走れる阪神はいいし、ハンデ(56キロ)も想定内。秋のエリザベス女王杯に向けても、ここでは再びいいスタートを切りたい」
 ウオッカ世代の実力牝馬が、秋のGIへ向けて再出発を飾るはずだ。

 【最終追いVTR】坂路800メートル51秒4→38秒2→13秒1。テンから抑え切れないほどの抜群の行きっぷり。終いまで脚取りは乱れることなく、弾むようなフットワークでゴール板を駆け抜けた。引き続き好調キープだ。

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