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“一発屋”も“くすぶり”も…動画配信で運命を変えた芸人たち

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ヒロシ

 お笑い業界でも、働き方改革がはじまっている。「売れた芸人」の定義は一般的に、「テレビに出ていること」とされてきたが、ここ数年は異変が生じている。天下のダウンタウンがそれぞれAmazonプライムに出演したことによって、インターネット・ビデオ・オン・デマンドがよりメジャー化しているのだ。

 同サービスは有料だが、その一方では、無料動画配信のYouTubeに個人で上げて、驚異の再生回数を叩き出して蘇生した芸人もいる。およそ14年前、「ヒロシです…」の前口上で自虐的な実体験をつぶやき、大ブレイクしたピン芸人・ヒロシだ。ブームが去った今、彼をテレビで観る機会は減ったが、ソロキャンプの動画がヒットしている。

 「キャンプ初心者の参考になり、野外グルメがおいしそうで、おひとり様にも対応のキャンプ動画。本来の趣味を映像化しただけなのに、グッズ紹介や広告収入、ネットCMなどの利益を生んで、月収80万円になるそうです」(エンタメ月刊誌のライター)

 ちなみに、一発屋全盛期は最高月収が4,000万円! この栄光は取り戻せないが、動画を機に“二発屋芸人”も夢ではない!?

 そんなヒロシのV字回復と違い、知名度ゼロの貧乏芸人がYouTubeで一獲千金を手にした例もある。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の魂の巾着・本多修だ。

 同期の渡辺直美やジャングルポケットが売れていくなか、くずぶり続けること12年。そこで出会ったのが、パラデル漫画だ。きっかけは、昨年、大事な仕事に穴を空けてしまい、3か月の謹慎処分を食らったことだ。有り余る時間を活用して、好きだったパラパラ漫画に3Dを合体させた「パラデル漫画」を発案したのだ。この作品をSNSに上げると、またたくまに拡散。絶賛した千原ジュニアを題材にすると、あらゆるジャンルから大絶賛された。

 やがて彼の名は海を渡り、昨年、カンヌ国際映画祭にノミネートされた映画『ブリグズビー・ベア』のPR映像を作ることになった。さらに、車のTOYOTAのラグビーチームの紹介動画、神奈川県庁の交通安全PR動画も完成させている。

 パラデル漫画とは、パラパラ漫画の進化版。2次元と3次元を行ったり来たりする手法だ。最初は、紙の上に書かれたイラストや文字という平面だが、そこからキャラクターや物体が立体的に飛び出し、動画やさらなる物とリンク。飛び出したり、再び紙の中に収まったりを繰り返すため、「パラパラ+飛び出る=パラ出る(デル)」と名づけた。

 わずか5秒を完成させるのに費やす時間は、3時間。9月10日、制作期間およそ2週間、描いた枚数600枚という自身の史上最難関となった渾身作、中居正広の動画「中居くんの作り方」を『なかい君の学スイッチ』(TBS系)で紹介すると、感動の嵐。中居のお墨付きをもらったことによって、さらに有名になった。

 動画で人生を変える。今の時代ならではのセールス方法である。
(伊藤雅奈子)

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