平沢さんは着衣のまま、首に電気の延長コードが巻かれて仰向けの状態で見つかった。死因は頸部圧迫による窒息死。
栃木県警は5月18日、同県芳賀郡益子町に住む住宅関連機器販売会社員・石崎康弘容疑者(42)と、茨城県結城市に住む無職・手面(てづら)真弥容疑者(25)を平沢さんの金を奪った詐欺容疑で逮捕していたが、平沢さんを殺害し遺体を埋めたことも自供したため、22日の捜索となった。
「4月6日、平沢さんを名乗る女が宇都宮市内の金融機関窓口へ現れ、平沢さん名義の預金800万円を下ろしていた。女は本人確認の健康保険証と公共料金の支払書を持参していたが、防犯カメラが捉えた映像では平沢さんに似ておらず、手面容疑者が浮上。続いて、手面容疑者と平沢さん双方と面識のある石崎容疑者を共犯としてマークしていたのです」(捜査関係者)
平沢さんの遺体が埋められていた民家は石崎容疑者の実家。家族によれば、4月の下旬から5月上旬にかけて石崎容疑者が「資材置き場を作りたい」と敷地内を掘り返し、砂利を敷き詰めていたのだという。
「石崎容疑者は、2年ほど前から平沢さんが勤めるキャバクラに客として訪れていたが、妻子がいるにもかかわらず遊びまくり、住宅ローンにも追われ金に困っていた。手面容疑者とはインターネットの交流サイトで知り合い、時々会って話をする間柄だったようです。手面容疑者にも夫と子供がおり、結城市内に一戸建ての住宅を新築して金が必要だったようなのです」(社会部記者)
被害者の平沢さんは長野県茅野市の出身。地元の高校を卒業後、宇都宮市で働くようになったという。
「明るく気さくな美人。自分の飲食店を持つのが夢で、居酒屋で店員をする傍ら、キャバクラなど複数の店を掛け持ちして寝る間も惜しんで働いていました。アフターも嫌な顔一つせず、文字通り身体を張って稼いでいたのです。コツコツ貯めたお金を目当てに擦り寄り、人生まで奪っていたとすれば、犯人は絶対に許せません」(平沢さんの知人)
全容解明が待たれる。