長生村の発表によると、この女性主査は福祉課に勤務していた今年4月、部下だった男性職員に対し、「ものまねをしろ」と要求。拒否すると、「使えない」「来なくていい」などと屈辱的な言葉を浴びせ続けた。
さらに、女性主査は男性職員に対し、日常的に仕事やプライベートについて叱責していたことも判明。このパワーハラスメントは勤務時間外にも行われていた。この女性主査は仕事中に個人のスマートフォンを操作するなど勤務態度が著しく悪く、かなり問題のある職員だった。長生村はこの女性主査を減給10分の1(3か月)の処分にしたと発表した。
素行不良が著しく、部下の男性に日常的にパワハラを繰り返していた女性主査に、ネットユーザーは「酷すぎる」「人間的なレベルが低い」「こんな人間が主査になれたのか」と驚きの声が上がる。
また、長生村についても「管理が甘すぎる」「人が少なくて誰でもいいから採用したんじゃないのか」「人を見る目がなさすぎる」との指摘が。そして、処分にも「甘すぎる処分。一般企業なら退職を促す事案」「役所の感覚。3か月給料を減らされても、女性主査は屁でもないはずだ」など、「甘さ」を指摘する声が相次いだ。
長生村は同日、税務課の44歳男性主査が茂原市内の飲食店で村職員の足を数回蹴ったとして減給処分にしたと発表。また、生涯学習課の男性課長補佐も建設課管理係長だった2012年から16年まで道路用地の登記申請を怠り引き継ぎをせず放置したと発表した。いずれの職員も減給処分にした。
一般企業で、仕事を遂行しない、部下にパワハラを繰り返すなどしていれば、当然、退職勧奨や解雇などの処分になるだろう。今回の「減給」という措置は、一般人の感覚からすれば甘すぎると言わざるを得ず、再発を防止する気がないといわれても、致し方ない。
処分を受けた職員が、心を入れ替えて仕事をしっかり行うとは、到底思えないとの声が多い今回の事案。これで良いのか、長生村民は考える必要があるのではないだろうか。