NEWSはTOKIOほど、幅広い年齢層から強固な人気を得ていたわけではない。TOKIOほどの大事には至ってはいない印象ではあるが、今回のNEWS事件は今後の芸能界全体を揺るがす大抗争に発展する可能性があるという。
それは、ジャニーズ事務所がこれまで確立してきた「キャスター路線」の放棄である。
現在、ジャニーズ事務所の嵐・櫻井翔、TOKIO・国分太一、城島茂、そして少年隊・東山紀之らがニュース番組やワイドショーの司会を務めている。ジャニーズ事務所は今や「巨大キャスター事務所」としての側面も持ちつつあるのだ。
しかし今回、キャスター活動もしていた山口達也、小山、加藤の問題が発覚し、山口に至っては降板、グループ脱退の憂き目に遭っている。今後、各テレビ局から「ジャニーズキャスター」が締め出されるのではないか、と関係者の間で噂されている。
「現に小山の『news every.』や山口達也の『ZIP!』でブランドがガタ落ちした日本テレビのニュース部門は『もうジャニーズはいらない』とカンカンだといいます。ジャニーズ事務所からキャスターの営業があっても門前払いでお断りするでしょう。同じくNHKにしても、山口の淫行問題は出演する『Rの法則』がきっかけだった。キャスターや司会者の売り込みがあっても首を縦に振ることはできないでしょう」(某芸能記者)
また、一連の問題と直接関係はないが、NHK『あさイチ』でV6の井ノ原快彦が2018年3月までで降板し、後釜として入ったのは、ジャニーズの後輩ではなく吉本興業の博多華丸・大吉だった。このことからも、今や吉本のキャスター戦略は磐石であることいわれている。今後、ジャニーズキャスターが抜けた穴を吉本キャスターが埋める可能性は大いにある。
東京オリンピックを前に、したたかに進められていたジャニーズの「キャスター戦略」がつぶれるのは時間の問題なのかもしれない。