違いの一つに挙げられるのが体質の強化。昨年はツメに不安がありビッシリ稽古ができず、加えて善戦癖がローテを狂わせたが、まずは昨年賞金不足で出走が叶わなかった安田記念に向け視界は良好。東京も京都相性がいいコースで、今年こそは、順調にいけば安田記念とマイルCSの激走があってもいいはずだ。
しかし、問題もある。それは鞍上との相性。馬券野郎の僕には正直なところ技術的なことは全く分からないに等しいが、昨年騎乗していた福永騎手や浜中騎手の批判ではなく、ルメール騎手が今回の勝因として「相性も良かった」とコメントしているあたり、やはり相性というものがあるのだろう。しかし、ダノンシャークの足りない部分を相性で埋めたルメール騎手は安田記念の時期にはフランスのGIに騎乗するのがお決まり。となると、ダノンシャークは次走も引き続き善戦癖を解消してくれる騎手と出会えるかどうかが大舞台で躍進するカギとなる。ちなみに昨年の秋に騎乗していた浜中騎手は京都金杯でエクスペディションに騎乗。エクスペディションのほうに先約があったという背景があったのならば、再び浜中騎手に手綱が戻るのか。それとも、陣営は新味を求め再び他の騎手に依頼するのか。人事にも注目しながらダノンシャークの次走を待ちたい。
〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。昨年度のおこづかい馬券の成績はで回収率137%、プラス収支をキープ。Twitterのアカウントは「@minoru1202」。