独裁国家の北朝鮮で、正恩氏の命令は至上命令であり、誰もそれに反対できない。反タバコはイコール国家反逆罪となるのが北朝鮮だ。
「それはあらゆる分野に言えることで、日常生活の趣向分野も例外ではありません。正恩氏のあの特異なヘアスタイルでさえ、労働党幹部からその子、孫にまで影響を及ぼしています。タバコは有害だという記事を掲載することは、『正恩よ。国民に悪影響を与えるな』と主張していることになりますから、そんなことを労働新聞が執筆できるはずがない。正恩氏がタバコ好きということを知らない記者はいませんから、正恩氏の了解を得た上で掲載された記事と見るのが妥当でしょうね。許可した理由として、3人の子供の父親でもある正恩氏が、子や妻、愛人のために長生きしなければならないと考え、禁煙を決意したのかもしれません」(北朝鮮ウオッチャー)
労働新聞の記事の中身は、《電子タバコは一般のタバコより安全だという見解は全く覆された。電子タバコも有害であり、多くの肺疾患患者が出てきている。電子タバコは青少年に非常に有害であり、タバコを吸わない人にも影響が甚大だ》と述べている。
ハノイで今年2月末に開催された米朝首脳会談の休憩時、正恩氏が喫煙している写真が流れた。また、妹の金与正党中央委員会宣伝扇動部第1副部長が灰皿を手にして、兄に付き添う様子も写真に収められたことがある。
「彼は単にタバコが好きというレベルではなく、ストレス解消の手段でもあり、精神安定の手段としてタバコを口にしているのです。ですから正恩氏が、長生きするために禁煙を決意したとは考えにくい。北朝鮮では外国産タバコの輸入を制限し、国内でのタバコ生産も中止するなど禁煙政策を推進しているのです」(別の北朝鮮ウオッチャー)
俺はいいが、貧乏人は腹の足しにならない物にカネを使うなということなのだろう。