デビューから3連勝中のペルーサの1番人気が予想される。前走で、皐月賞2着馬ヒルノダムールを競り負かしているのだから当然か。サッカーファンとしては、W杯開催年にマラドーナの愛称の名の馬が活躍するのは喜ばしいことだ。しかしながら、馬券予想は別。◎はメンバー中唯一の皐月賞出走馬(10着)レッドスパークル。勝ち上がるまでに5戦を要した“叩き上げ”タイプだが、初勝利直後にチャレンジした昨秋の東スポ杯でローズキングダムの0.3秒差3着。前半スローペースではあったものの、34秒前後の上がりはローズのそれと遜色なかった。阪神2200で勝ち鞍があるように距離が延びるのはプラス材料だろう。そして何よりも中山2000から東京2400に舞台変わるのが大きな魅力。折り合い面に不安はなく、前半落ち着いた流れになるであろうこのレースも全く心配はない。ペルーサの他にも連勝中の良血馬、素質馬がいるが、いずれもキャリアは浅い。将来性は別にして、現時点での経験値を買いたい。
【馬連】(2)(13) (5)(13) (6)(13) (9)(13) (13)(14) (13)(17)
【3連単】2頭軸マルチ (2)(13)軸 (5)(6)(9)(14)(17)
<桃山S(京都10R)=◎フォーティファイド>
連闘のフォーティファイドを狙う。かれこれ1年も勝利から遠ざかっているが、デビューから安定したレースぶりで一段一段階段を上がるように昇級し、10戦目のG3に挑戦するまで9戦4勝2着3回3着1回、掲示板を外したことのない優良株だった。勝ち鞍の中には現級勝ちも含まれており、実績面ではこのメンバーでも最上位だろう。昨秋、半年の休養から復帰したが、その後の成績がパッとせずじわじわと値を下げているような状況だ。前々走が短期放牧明けで若干調整不足だったこと、前走が脚抜きの良い馬場で時計の速い決着となり伸びあぐねたことを敗因とすれば、今回は明らかに条件が好転する。しかも、(当該レースだけを考えれば)様々なプラス効果が期待できる“連闘”。疲労等レース後のマイナス要素を割り引いてもチャレンジしてきた厩舎サイドの思惑は推して知るべし。
【馬連】(1)(2) (2)(5) (2)(9) (2)(10) (2)(11)
【3連単】2頭軸マルチ (1)(2)軸 (5)(9)(10)(11)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。