2月末まで管理していた瀬戸口師の定年とともに、歴史に名を刻む2冠馬を名伯楽・瀬戸口師から託されたトレーナーは、当馬のファーストインプレッションを「全体的にとても利口な馬。オペラハウス(父)というよりは(母父の)ダンシングブレーブが強く出ているね」と口にした。
中間は至極順調な調整が進められており、1週前追い切りでは6F79秒8→65秒5→51秒8→38秒7→12秒5(DWコース=良)の好時計をマーク。併走馬を0秒8ぶっちぎって見せた。
「牧場でも15-15を2本くらいやっていたし、ある程度の準備は最初からできていたからね。次が3200mの長丁場(天皇賞・春)なので目いっぱいとはいかないが、ここまでスカッと仕上がるとは思わなかったよ」
すこぶる順調な調整過程に指揮官はニッコリ。皐月賞→ダービーで2冠を達成…文字通り「わが世の春」を謳歌した昨年のスプリングシーズンに対し、秋は勝ち鞍のないまま終了。2冠馬復活を印象付けるためにも、恥ずかしい競馬はできない。